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人工抗体?酵素の実现を目指して

星野友教授
英文著者 Raymond Kunikane Terhune ? 2023/03/06 ? 动画作成者

人工抗体?酵素の実现を目指して

星野友教授
英文著者 Raymond Kunikane Terhune
2023/03/06
动画作成者
星野友
星野友
教授
工学研究院 応用化学部門 分子生命工学
専门分野
生体分子工学、タンパク质科学、合成高分子、分子认识化学、コロイド界面化学、颁翱2分离材料

星野友
星野友
教授
工学研究院 応用化学部門 分子生命工学
専门分野
生体分子工学、タンパク质科学、合成高分子、分子认识化学、コロイド界面化学、颁翱2分离材料

工抗体や人工酵素、颁翱2分离や光化学、すべて星野友教授が取り组んでいる研究です。

「目标は、タンパク质の様に高い机能をもつ物质を创造し、医疗や环境?エネルギー问题を解决することです」と星野教授は热く语ります。

「タンパク质は高い机能を有している一方で、製造コストが高く、不安定のため応用?利用が难しいという弱点があります。」星野教授は、タンパク质のような机能を持つ安定な物质を人工的に作ろうと、合成化学の道に进みました。

「その一例が人工抗体です」と星野教授は説明します。

抗体とは、体内に入ってきた异物に结合してこれを无毒化するタンパク质です。最近ではがん等の治疗に抗体医薬が使われています。

「しかし、抗体医薬は非常に高価なので、抗体医薬による治疗には莫大な费用がかかります。そこで私达は、安価な合成高分子を使った人工抗体の开発に取り组んでいます」と星野教授は语ります。

星野教授が話す様子

正しい化学反応のための构造设计について説明する星野教授

研究チームは、抗体が异物に结合する仕组みや构造を调べた上で、これを模倣した合成高分子を开発しました。

「最近は、がんや败血症の治疗に役立つ人工抗体の开発を进めています」と星野教授は続けます。

星野研究室では、工场の排気ガスや空気中から高効率に颁翱2を分离回収する材料の开発にも成功しています。

「私たちの体の中ではヘモグロビンというタンパク质があり、このタンパク质が体の中の颁翱2を効率よく分离回収して肺からこれを排出しています。私たちの颁翱2分离材料は、ヘモグロビンのように効率よくCO2を回収し、排気ガスや空気中の颁翱2を低コストに分离することができます」と説明します。

研究チームが开発する颁翱2分离材料は、材料1リットルに対し、その20~30倍相当のCO2を吸収し常圧で贮留することもできます。

「この材料を使って火力発电所や工场の排気ガス、空気から颁翱2を回収したいという要望が日本全国から届いています」と星野教授は指摘します。

星野教授と教え子の一人

星野教授と教え子の一人

この技术の社会実装を目指し、2020年にはを设立。すでに多くの顾客と共同で製品や事业を开発しています。成果の一つが、农学研究院の教授と共同で开発したビニールハウス农业用の颁翱2供给システムです。この装置は、ビニールハウスの暖房机から排出される颁翱2を回収、精製し、温室に送り込むことで、农作物の光合成を促进します。「颁翱2は植物が光合成をして成长する时に最も重要な栄养源なのです。私达の装置で颁翱2を供给することで植物は短期间で大量に糖を光合成し、トマトやいちごは甘く、生产量が向上することがわかっています。颁翱2の排出量の削减にもなり一石二鸟です。」

温室効果ガスの排出を実质ゼロにするカーボンニュートラルの达成は、决して简単なことではありません。しかし、星野教授は现実的な目标であると信じており、九州大学こそ、それが可能な场であると考えています。

星野教授の研究室では、植物の光合成の様に光を使って颁翱2を还元し、有用物质に変换する研究も行っています。

JCCLが開発したCO2回収モジュールの一つ

星野教授と株式会社日本炭素循环ラボ(闯颁颁尝)のモジュール

「この取り组みは、金属错体/触媒化学の専门家である先生と共同で推进しています」と星野教授は言います。「植物の光合成では、金属错体を内包した沢山の酵素が活跃しています。これらの机能を研究し、模倣することで光を使って颁翱2を有用物质に还元する人工酵素を実现することができます。」

光合成では光を効率よく集めて変换し、余すことなく使うことが求められます。植物体内では多くの色素分子が精密に整列し组织化することでこれを実现しています。「私达も光を自在に扱えるようにならなくてはいけません。我々のグループの准教授は、色素を自在に整列する技术を开発し、光を様々な形に変换することに成功しています」と星野教授は説明します。

「人类のタンパク质の构造や机能に関する理解はまだ完全ではありません。しかし、世界中の研究者が研究し、日进月歩で理解が进んでいます。タンパク质の构造と机能を谁よりも深く理解し、物质合成?组织化技术を研ぎ澄ましてこれを模倣することで、医疗や环境?エネルギー问题を解决する高性能な人工抗体?人工酵素を开発することができます」と星野教授は缔めくくります。

※日本炭素循环ラボ(闯颁颁尝)の取り组みは本学の奥别产特集サイトをご覧ください。

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