伊人直播app 九州大学について
本日は、学士35名、修士139名、専门职学位课程2名、博士168名、合计344名の皆さんが卒业?修了します。この内、留学生は210名です。皆さんの、これまでのたゆまぬ研钻努力に対し深い敬意を表し、学位を取得されましたことを心からお祝い申し上げます。また、皆さんのこれまでの学习?研究を支えて下さったご家族、ご指导を顶いた先生がた、学科?専攻?研究室等の関係者に対しても、心からのお祝いと御礼を申し上げます。
さて、皆さんが在学していた2年から6年の間に、九州大学は大きく変わりました。これについてご紹介したいと思います。この伊都キャンパスは、2005年秋に工学系の第一陣が移転して開校して以来、11年が経過しました。伊都キャンパスの整備が着実に進んでいます。伊都キャンパス移転はは第1ステージから、第2ステージを経て現在第3ステージであります。この秋には、約1万2000人の学生教職員がおり、2018年には約2万人の人がいるキャンパスになります。航空から見た伊都キャンパスの写真です。工学系、基干教育院、理学系建物は完成しています。2年半後の2018年度には農学系、人文社会科学系が移転し、移転事業が完了する予定です。
伊都キャンパスには、近年、多くの建物が建設されています。椎木讲堂、カーボンニュートラル?エネルギー国際研究所、伊都ゲストハウスなどです。その他に、昨年には共進化社会システムイノベーションセンターやカーボンニュートラル?エネルギー国際研究所第2研究棟、一昨年には留学生と日本人が混住するドミトリーや伊都協奏館も完成しています。昨年10月に理学系総合研究棟が完成し、この10月には新中央図书馆のプレオープンセレモニーを迎えます。その後、人文社会学系建物や農学系総合研究棟が建設されます。その他の病院地区、大橋地区、筑紫地区キャンパスの整備もなされています。一方、箱崎地区は売却に向けて順次建物の解体が行われています。
ところで皆さんが入学してから、国内外において、実に様々なことがありました。すこし、振り返ってみたいと思います。国际的には6年前の2010年にはアラブ诸国で反政府デモ、ギリシャ财政危机、2011年にはニュージーランド地震、タイで大洪水、2012年にはシリアの内戦泥沼化がありました。2013年にはフィリピン台风被害、四川省大地震があり、2014年にはエボラ出血热の大流行、滨厂滨尝(イスラム国)の台头、2015年には、ネパール大地震、米キューバの国交回復などがありました。2016年には、世界各地で大地震やテロ事件が発生し、多くの尊い命が犠牲となっています。
また、イギリスで欧州连合离脱の是非を问う国民投票が行われ、贰鲍离脱支持票が过半数を超える结果となり、世界経済の先行き不安が広がりました。明るい话题としては、南米大陆で初となるリオデジャネイロオリンピックが开催され、史上最多の206カ国?地域が参加しました。このように世界情势は政情不安が続き、民族间や、宗教?宗派间の深刻な対立や暴动、各种のテロ行為等、深刻の度合いは大きくなっています。日本を取り巻くアジア诸国においても、政府间の対立や紧张が続いています。
国内ニュースでは、何といっても、一番大きな出来事は、5年前の2011年3月11日に発生した东日本大震灾でした。この地震とそれに伴って起こった津波によって1万6,000人近い贵い命が失われました。福岛第一原子力発电所事故の终息にはまだまだ长い年月がかかります。2012年は安倍内阁が発足しています。2013年では2020年の东京オリンピック开催が决定したこと、2014年は日本人3名がノーベル物理学赏を受赏したこと、2015年は「明治日本の产业革命遗产」が世界文化遗产に登録されたことなどがあります。
今年一番の出来事としては、4月に発生した熊本地震です。気象庁の震度阶级で最も大きい震度7を2度も観测する大きな地震で、九州地方では初めてのものでした。ここにいる皆さんも、この地震で恐ろしい思いをしたことと思いますが、改めまして、犠牲になられた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被灾をされた皆さまには心よりお见舞い申し上げたいと思います。
今年はその他、北海道新干线の开业や伊势志摩サミットの开催、现职アメリカ大统领として初めて、オバマ氏が広岛市を访问したことなどがあげられます。このように度重なる大水害等の自然灾害が频発していますが、予报を含めた科学技术がこれほど进んできても、依然として自然の力の凄まじさを认识させられています。
九州大学の昨年の最も大きなニュースとしては、理学研究院の森田浩介教授の研究グループが「113番元素」を発见したことが认められ、日本に命名権が与えられることになったことです。今年の6月にニホニウムを命名されました。この栄誉は九州大学として大変光栄であります。また、九州大学アクションプラン2015を10月に策定しました。伊都キャンパスでは、理学研究院の移転完了、福利厚生施设として亭亭舎、皎皎舎が开所しました。また、本学が主催して日中学长会议と日豪大学间シンポジウムを开催しました。九州大学では2011年の创立百周年を记念して、新たな百年に向けて、「九大百年、跃进百大」、すなわち、世界のトップ百大学に跃进する、というスローガンを掲げています。
この度、九州大学アクションプラン2015-2020を作りました。6つの大きな项目を立てています。
それぞれの项目ごとに具体案とロードマップを示し、この実现にむけて実行していきます。
このような世界、日本、九大の状况のなかで皆さんは新しい道に踏み出すことになります。我々大学人は、民族や宗教、文化や认识等の违いや多様性をお互いに认め合い、尊重し合い、研究や教育を始めとする様々な交流を推进し、维持することが重要です。
また、社会の未来に対する処方箋を示し、新しい価値観や文化の方向性を提案し、発信することが求められていると思います。この意味でも皆さんのこれからの活躍に期待されるところが大きいと思います。皆さんは今後様々な困難に直面することと思います。困難なことに直面した時、自分を励ます言葉や考え方を持っていることは重要です。皆さんに3つの”C”の言葉を贈りたいと思います。挑戦Challenge, 変化Change, 創造Creationです。
九州大学は、皆さんが卒业されても皆さんと共にあり、皆さんの活动を応援し、各种の同窓会等を通じて繋がりを大事にします。皆さんが九州大学を卒业したことに夸りをもって、学んだことを生かし、梦を持って今后の未来を切り开いて、大きく飞跃し、グローバル社会を力强く牵引するリーダーとして大成されることを期待しまして告辞といたします。
平成28年9月26日
九州大学総长 久保千春