伊人直播app 九州大学について
本日ここに、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長 豊岡 宏規 (とよおか ひろき)様、元九州芸術工科大学学長 瀧山 龍三 様、前九州大学総長 梶山 千里 様をはじめ多くのご来賓並びに関係の皆様のご臨席を賜り、九州大学?九州芸術工科大学統合十周年記念式典を執り行うことができますことは、本学にとりまして誠に光栄なことであり、ご多用のところ多くの関係の皆様にご出席を賜りまして、九州大学を代表いたしまして心より御礼申し上げます。
九州大学は、明治44年(1911年)に新设された九州帝国大学工科大学と明治36年(1903年)に设立された京都帝国大学福冈医科大学が统合し、我が国第四番目の帝国大学として创设されて以来、「我が国を代表する基干的総合大学」として、最高水準の教育、研究、诊疗活动を行い、优れた人材を数多く辈出してまいりました。
九州芸术工科大学は、昭和43年(1968年)に开学し、「技术の人间化」という教育研究理念のもと、全国で唯一の「芸术工学部」を有するユニークな国立大学として発展し、人文社会科学から科学技术に渡る幅広い知识及び芸术的感性と伦理性を备えた高次のデザイナーを育成してきました。
开学以来、それぞれの特色を活かした活动を展开し、多くの优れた人材を辈出してきた九州大学と九州芸术工科大学は、平成15年(2003年)10月に统合し、芸术工学分野を持つ唯一の国立総合大学としての新たな「九州大学」が活动を始めました。
それから、平成16年(2004年)の国立大学法人化、平成17年(2005年)の伊都キャンパスへの移転开始といった大きな変革を経て、平成23年(2011年)には九州帝国大学の创立から百周年を迎え、震灾に配虑して延期していた百周年记念行事を昨年挙行いたしました。そして、本年10月に、统合から十周年を迎え、本日、统合十周年记念行事を执り行う运びとなりました。
九州大学は、現在では、学生約19,000人、教職員約7,800人が在籍する総合大学に発展し、基干教育院と11の学部、21世紀プログラム、国際コース、18の大学院学府、4つの専門職大学院、16の研究院、高等研究院、5つの研究所、最先端の医療を提供する大学病院、400万冊を超える蔵書数を誇る附属図书馆等を擁しており、人文社会科学から理工系、医学系、そして芸術工学まで、数多くの分野で様々な教育研究活動を展開しています。
现在、少子高齢化や雇用问题、财政状况の悪化等の国内问题に加え、地球环境问题、资源?エネルギー问题など地球规模の课题も顕在化し深刻化しています。九州大学と九州芸术工科大学が统合へ向けての検讨が进み始めた十数年前も、少子化や厳しい财政事情、国立大学の法人化へ向けた动きなど、大学、特に国立大学を取り巻く情势は非常に厳しい状况でした。平成13年に文部科学省から出された「大学(国立大学)の构造改革の方针」(いわゆる「远山プラン」)の3つの大きな柱のうちの第1番目が、「国立大学の再编?统合を大胆に进める。」というものでした。この方针を受けた形で地方の国立大学と医科大学や単科大学が统合へ进んでいくという动きもありました。
そういった背景はありましたが、九州大学と九州芸术工科大学との统合は、基干的総合大学である九州大学の环境の中で个性を保ちながら全国唯一の芸术工学部を発展させていきたいという九州芸术工科大学の思いがあり、芸术分野を持たない九州大学がユニークな新たな学问分野を切り开きさらなる発展を目指していきたいという目标を持ち、いわば相思相爱の形で実を结んだ统合であったと思います。
もちろん様々な意見もあり、また、この統合を実現させるための課題も山積しておりました。当時の杉岡総長、吉田学長のご尽力により統合の足固めがなされ、それから、本日お越しいただいております梶山総長、瀧山学長の時に統合が実現いたしました。私自身、当時は附属図书馆長としてこの統合の実現を近くから見ていましたので、このたび十周年を迎えることができましたことを非常に感慨深く受け止めております。 この統合のためにご尽力いただいた教職員をはじめ関係の皆様、統合後の九州大学に対するご指導ご支援を賜りました多くの関係の皆様に改めて深く感謝を申し上げます。
現在、国立大学には、グローバル人材の育成やイノベーションの創出などの社会の期待に的確に応えるための大学改革を実行していくことが求められています。九州大学は、統合のメリットを最大限に活かして「统合新领域学府」を設置したほか、「高等研究院」、「カーボンニュートラル?エネルギー国際研究所」、「マス?フォア?インダストリ研究所」等の新たな教育組織や研究組織の新設改編を意欲的に継続し、先進的な事業を展開しています。
さらに、百周年を迎えました一昨年には、新たな百年のための礎として、新しい視点で教養教育に責任を持って取り組む「基干教育院」を創設し、来年度の新入生からから新たな「基幹教育」がスタートします。また、社会や学界の要請に迅速に応えるべく、自律的に改革を継続するための「永続性のある強靱な改革のスキーム」として「大学改革活性化制度」を導入し、今年度で3年目を迎えました。学内における改革の意識が根付いてきていることを感じております。
また、九州大学は现在、伊都キャンパスへの统合移転事业を进めております。この広大な伊都キャンパスは、遗跡を大切にし、生物多様性の保全等に配虑した歴史と自然环境と共生したキャンパスであるとともに、様々な最先端科学技术の実証実験を行うキャンパスとして整备?発展を続けています。このキャンパス?デザインには、芸术工学研究院の先生方にも参画いただいており、随所にアートを感じるキャンパスとなっています。また、寄附により建设中の大学讲堂も年度内に完成予定であり、私たち役员及び事务局の一部も来年3月にはその大学讲堂に移転いたします。移転事业も最终ステージの2年目であり、平成31年度の移転完了に向けて最大限の努力を続けて参ります。
九州大学は、九大百年に际し、これからの百年に向けて「自律的に改革を続け、教育の质を国际的に保証するとともに、常に未来の课题に挑戦する活力に満ちた最高水準の研究教育拠点となる」ことを基本理念として掲げ、次のような目指す姿とその実现のための行动计画を宣言しました。
の九つです。
そして、「九大百年、跃进百大」、すなわち、すべての分野において世界のトップ百大学に跃进することをキーフレーズとして掲げています。また、それぞれの研究院、学府、学部や研究所等も、それぞれの目指す姿と行动计画を表明しています。
このたびの统合10周年を契机として、さらなる飞跃を遂げるべく、これらの目指す姿の実现に向けて一层の努力を続けてまいります。本日は、诚にありがとうございます。
平成25年10月30日
九州大学総长 有川 节夫