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2023年 総长年头挨拶

総长式辞?挨拶等

2023年 総长年头あいさつ

 明けましておめでとうございます。新しい年をどのようにお迎えでしょうか。
 未だ収束を见ない颁翱痴滨顿-19パンデミックや昨年2月からのロシアのウクライナ侵攻などにより、世界の経済は打撃をうけ、エネルギーの供给不足や物価の高腾など社会生活に大きな影响が出ておりますが、九州大学では、昨年10月以降は従来の対面授业におおむね戻り、海外からの入国规制が缓和されたことで外国人留学生も昨年11月时点で2,300人を超えて在籍し、学生の海外留学や海外机関との研究交流も活発化するなど、大学生活が以前の水準に戻りつつあり、颁翱痴滨顿-19パンデミックの局面は変わりつつあると感じた1年でした。

 九州大学は一昨年、「指定国立大学法人」の指定を受け、その構想を基に、今後10年間の大学の方向性、方針を示す「九州大学ビジョン2030」を策定し、本学が目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げております。そして、その実現に向けて社会的課題解決(脱炭素、医療?健康、環境?食料の3領域)とDX(Digital Transformation)の推進に取り組み、教育?研究はもとより、社会変革に貢献していきたいと考えています。ビジョン元年の昨年4月には、3つの新しい組織を立ち上げました。理想的な未来社会をデザインし、実現するまでのプロセスをバックキャスティングして課題解決に貢献する「未来社会デザイン統括本部」、DXの推進によって、データ駆動型の教育、研究、医療を展開するとともに、未来社会のあるべき姿をDXの視点から検討する「データ駆動イノベーション推進本部」、この2つの本部による活動で生み出された研究成果を「オープンイノベーションプラットフォーム」で社会実装につなげていくという構想で、本学が目指す姿の実現に向けた社会変革とイノベーションを促す活動が動き出しています。
 そして、本学が持つ自然科学系や人文社会科学系、さらにはデザイン系の分野の知识を复合、融合させた「総合知」を创り出して、复雑で、多様で困难な问题を解き明かす、この「総合知」による课题解决の手法は、学生の皆さんにとってもその考え方や方向性が行き詰まった时の脱出のヒントになるのではないでしょうか。多様な视点と知识の融合により、自分の知识の枠を超えて、新たな知见、価値を见出すことができるかもしれません。是非、挑戦してください。

 昨年末、国が进める「国际卓越研究大学」の公募が开始されました。「国际卓越研究大学」とは、「国际的に卓越した研究の展开及び経済社会に変化をもたらす研究成果の活用が相当程度见込まれる大学」で、その牵引力でその他の国内大学の発展も企図しています。认定された大学には、大学ファンド(いわゆる10兆円ファンド)から、事业规模に応じ毎年、百亿円単位の助成金が受けられます。申请する大学には、これまでの実绩や蓄积だけでなく、世界最高水準の研究大学の実现に向けた「変革」への意思(ビジョン)とコミットメントの提示が求められます。
 この国际卓越研究大学构想が目指すものは、九州大学ビジョン2030の先、20年后、30年后の未来ビジョンと轨を一にするもので、九州大学もこの国际卓越研究大学の认定にチャレンジすることにしました。
 2023年は、九州大学の歴史にとって大きな分岐点となる重要な1年となります。そのことを、学生、教职员を含む全ての大学関係者の方々と共有し、新しい九州大学を创る意気込みで、さまざまな可能性を模索しながら国际卓越研究大学への申请準备を进めたいと考えています。
 今后、本学の次世代を担う人々と议论を重ね、九州大学の辉ける未来像を描き、本学の発展が九州全体の発展に繋がり、更にその先へ飞跃して行ける、そのような构想を取り缠め、认定を目指したいと考えています。

 九州大学の学生、教职员、そして大学に係わっておられるすべての方々には、本学のビッグチャレンジとそのビジョンの実现に向けた取组へ力を尽くしていただくようにお愿いするとともに、九州大学に広くご支援、ご协力いただいている多くの関係者の皆さんには、今年も変わらず、深く豊かなつながりをもっていただけるよう、心よりお愿い申し上げます。
 2023年が皆さんにとって心穏やかで、明るい希望ある年、また挑戦の年であることをお祈りします。

 

2023年1月1日
九州大学総长 石桥 达朗