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「総合研究博物馆サイエンストーク:眼の軟組織が保存された最古の魚類化石発見!」を開催

2015.02.18
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 平成27年2月15日(日),箱崎キャンパスの総合研究博物馆にて,「サイエンストーク:眼の軟組織が保存された最古の魚類化石発見!」を開催しました。このサイエンストークは,英国の科学雑誌「Nature Communications」に掲載された最新の研究成果を市民の皆さまにお伝えするために開催したものです。研究代表者で熊本大学の田中源吾特任准教授が実物標本を見せて解説し,本学人間環境学研究院の小林洋美学術協力研究員が視覚研究の立場から鋭いコメントを加えるなど,約30名の参加者の方々に研究最前線の臨場感をお伝えすることができました。
 九州大学?熊本大学などの研究チームは,约3亿年前の棘鱼(きょくぎょ)类の化石(写真上)に,眼の网膜が例外的に保存されていることを発见し,3亿年前の鱼类が,色を识别する锥体细胞,明暗を识别する桿体细胞,昼夜ふたつの视覚に必要なユーメラニンを备えていたことを世界で初めて突き止めました。
 「软组织が保存された化石(=化石鉱脉)」は世界的に注目されています。现在,九州を中心に九州大学?熊本大学などが连携して,「化石鉱脉」に関する日本初の研究拠点の形成を进めており,今后,更に世界に向けて発信していきたいと考えています。

【写真】
(上)石炭纪の棘鱼:アカントーデスの化石。头部2カ所の黒い部分に网膜が保存されている(提供:田中源吾(熊本大学))
(中)サイエンストークの様子
(下)标本を手にする参加者の方々