国连と共同で初めての国际宇宙天気ワークショップを福冈で开催
2015.03.16
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平成27年3月2日(月)から6日(金)にかけて,ザ?ルイガンズ スパ&リゾート(福岡市東区)にて,宇宙天気研究に関する国連ワークショップ「United Nations / Japan Workshop on Space Weather」を開催しました。 国际连合宇宙平和利用委员会では,宇宙天気(*1),宇宙デブリ(*2)や长期的持続可能な宇宙活动についての课题が取り上げられ,特に,宇宙天気については若手人材育成のための能力强化の必要性とその具现化が国内外から强く要请されています。これらを受けて,本学国际宇宙天気科学?教育センターでは,「世界最大の全球地磁気観测データ収集システム(惭础骋顿础厂)の构筑」,それを利活用した国际スクーリングをはじめとした様々な国际共同研究?教育事业に取り组んでいます。こうした本学の取组に対する国际的信頼の醸成が本ワークショップの受け入れに繋がり,国际连合と共に本学が主催しました。 3月2日(月)の開会式は, 世界各国から来日した約80名の研究者や国内研究者,報道関係者により満席となりました。久保総長の挨拶から始まり,文部科学省の岩瀬公一官房政策評価審議官による来賓挨拶に続いて,国連側の代表者である元宇宙飛行士の土井隆雄氏,およびNASAを代表してNatchimuthuk Gopalswamy氏からの挨拶があり,本ワークショップの成功と,ホスト機関である国際宇宙天気科学?教育センターの今後の展開について大きな期待が表明されました。 本ワークショップでは,7つのサイエンスセッションと4つのパネルディスカッションを开き,宇宙天気科学の最先端研究の成果に加えて,宇宙天気科学の国际的な共同教育研究体制,継続的な宇宙観测ネットワークの构筑等に関する活発な议论が行われ,今后の国际共同研究教育事业に対する様々な方针が作成されました。 本ワークショップから発せられた「所见と勧告」は,国连公用语6カ国语に翻訳され,国连総会に报告されるとともに世界へと発信され,今后の各国の宇宙天気事业への指针となります。 国际宇宙天気科学?教育センターでは,今后も国连や各国研究机関と连携し,宇宙観测网の长期的?継続的维持,宇宙観测?计测技术の世界的な研究教育拠点の形成を推进していきます。
(*1)宇宙天気…地球周辺の宇宙空间は絶えず太阳活动によって乱されており,人类の健康や社会インフラに影响を与えるような宇宙放射线や地磁気嵐などの宇宙环境変动。 (*2)宇宙デブリ…耐用年数が経过して停止,または事故?故障により制御不能となった人工卫星やロケット,その破片,デブリ同士の衝突で生まれた微细破片。
【写真】 (上)ワークショップの様子 (中)挨拶する岩瀬官房政策评価审议官 (下)参加者全员による记念写真
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