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大学の国际化推进に向けた共同声明を発表

2009.11.27
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 11月27日(金),本学を含む国际化拠点整备事业(グローバル30)の採択大学は「大学の国际化推进に向けた政治的决断を」と题した共同声明を発表しました。声明文は,以下の通りです。

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大学の国际化推进に向けた政治的决断を

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国际化拠点整备事业「グローバル30」构想责任者
??? 東北大学理事          根 元 義 章
??? 筑波大学理事?副学長     塩 尻 和 子
??? 東京大学理事?副学長     田 中 明 彦
??? 名古屋大学副総長       渡 辺 芳 人
??? 京都大学理事?副学長     西 村 周 三
??? 大阪大学理事?副学長     辻   毅一郎
??? 九州大学総長          有 川 節 夫
??? 慶應義塾常任理事       阿 川 尚 之
??? 上智大学副学長        リンダ?グローブ
??? 明治大学副学長         勝   悦 子
??? 早稲田大学常任理事      内 田 勝 一
??? 同志社大学副学長       黒 木 保 博
 ??? 立命館大学学長         川 口 清 史                                                                       


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 私たちは,平成21年度に开始された国际化拠点整备事业(「グローバル30」)に採択されている大学です。このたび,行政刷新会议の事业仕分けにより,採択大学において英语のみによって学位のとれるコースを数多く新设し,世界中から能力の高い留学生を日本に集め,海外大学共同利用事务所を开设するなど日本の大学の一层の国际化をはかろうとする同事业の取り扱いが「缩减」となったことに,大きな衝撃を受けています。
 「グローバル30」採択大学は,「留学生30万人计画」が国の基本方针であると信じ,留学生や外国人教员の受入れの达成目标の旗印を掲げ,今まさに,激しい国际的大学间竞争の荒海に乗り出そうとしておりました。鳩山総理大臣が所信表明演説で以下のように述べられたことは,私たちに対する激励であり鼓舞であると感じました。

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? 今后,さらに国民の间での文化交流事业を活性化させ,特に次世代の若者が,国境を越えて教育?文化?ボランティアなどの面で交流を深めることは,东アジア地域の相互の信頼関係を深化させるためにも极めて有効なものと考えております。このため,留学生の受入れと派遣を大幅に拡充し,域内の各国言语?文化の専门家を飞跃的に増加させること,そして,日中韩で大学どうしの単位の互换制度を拡充することなどにより,叁十年后の东アジアやアジア太平洋协力を支える人材の育成に长期的な视野で取り组んでまいります。

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 さらにまた,鳩山総理は,就任以来,海外で开催された主要な首脳级の会议で重ねて「アジアの大学间交流の拡大」の重要性について强调されてきました。私たちもその重要性を改めて强く认识し,そのためにもこの「グローバル30」を活用しつつ,これまで进めてきた取り组みの充実を図るとともに,様々な新しい取り组みを进めていくこととしてきました。今后日本の大学とアジアの大学との交流が発展拡大していくか否かは「グローバル30」採択大学の今后の取り组みにかかっていると言っても过言ではないと思っております。このような决意で计画を进めてきた私たちにとって,现在の日本の国际化にとって最も望まれる政策であろうと思われる「グローバル30」予算を「缩减」せよとの判断は,衝撃以外の何ものでもありません。また,大学がこれまで积み上げてきた海外との交流について信頼関係を损ない,国际的信用を失うことにもつながることが危惧されるところです。
 グローバル化が一层进展している今日において,留学生の积极的な受け入れを国家戦略の一つとして位置付け,复雑化?多様化する时代に适応する人材育成につなげていくことの重要性は言うまでもありません。また,留学生をより积极的に受け入れること,研究実绩のある外国人教员が英语で専门教育を教えることは,キャンパスを活性化し,日本人学生の国际化を図る上でも非常に重要です。さらに,教育研究活动において英语が世界共通语となっていることは,今や动かしがたい事実であり,英语での学位取得プログラムの提供は日本の高等教育の世界的地位を维持?向上させるために必须のことであります。留学生の获得で大きくリードする欧米先进诸国の有力大学は,日本の大学と比较し,润沢な资金を学生の教育に投じている现実があります。
日本の大学の国际的プレゼンスを高めるためにも,今回の施策は必要不可欠と考えます。留学生に向けた奨学金や宿舎への助成措置を欠いた「グローバル30」は,决して十分な规模の事业ではありませんが,採択大学は,国民からの负託に応えるべく,日本の高等教育の国际的プレゼンス向上のため,大学独自の资金も活用するなど最善の努力をする覚悟でおります。
 さらに,学术研究の侧面からも,日本の大学においては,今后さらに进展するグローバル化の中で我が国がこれまでに见せてきたような「强み」を引き続き発挥し,世界の様々な国々との竞争に胜利しつつ,科学技术の一层の発展を达成することによって,国力の着実な増进につなげていくことが重要です。そのためにも,速やかに大学の国际化推进について対策を讲じるとともに,时宜を失することのないよう直ちに世界から优秀な留学生を获得するための取り组みに着手し,成果を挙げていくことが求められています。
 「『架け橋』としての日本」など,総理所信表明演説に掲げられた高邁な理念を達成するためには,日本の国际戦略の一環として「グローバル30」などの大学国際化政策を改めて確立し,積極的に促進する必要があると信じます。政府におかれては,総理所信表明演説に示される大局的な見地に立ち,行政刷新会議事業仕分けの「グローバル30」予算「縮減」の判断を見直し,積極的な留学生受け入れと日本の大学国際化への具体的戦略を打ち出されることを,強く望みます。


以上