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“Gestational surrogacy” 「何それ?」というのが多くの学生や生徒の最初の反応でしょう。今年、日本の高校生や大学生が英語でディベートしているテーマです(参考:、)。九州大学伊都キャンパスでは、ユニークな初心者向け「英语交流ディベート大会」が第20回记念大会を迎え、高校や大学から12チームが集まり、代理出産合法化の是非について、予选ラウンドでは各チーム肯定側と否定側の立場で1回ずつディベートを行いました。このようなディベート大会では通常、 各チームは与えられた立場に基づき議論を展開し、それは個人の意見や団体の立場を代表するものではありません。
予选ラウンド
久留米高校A(平河陽菜、 坂本真奈美、永松未羽、堀妃乃)が予選2勝しトップスコアで勝ち抜き、次点の九州大学C(鮎川祐一朗、竹田七菜、 大平さやか)とともにセンターゾーン2308教室に集まった約100人の聴衆の前で決勝戦に挑みました。決勝では、専任ジャッジの 松尾 キャサリン教授(福岡大学)、鎌田裕文氏(JDA九州/福岡ディベート研究会)、白澤不二夫教諭(九州学院高等学校)、加治建也氏(福岡ディベート研究会)が1票ずつ投じ、残りの1票を聴衆の多数決により1票と数えると決められています。なお、九州大学から3名(ハーン?アーロン助教、オドワイヤー?ショーン教授、井上奈良彦名誉教授)、久留米高校からは松田康子教諭が、専任ジャッジとして登録されていましたが、公平を期すために決勝戦のジャッジからは外れることになりました。
コイントスの結果、九州大学Cが肯定側、久留米高校A が否定側となりました。肯定側立論では、九州大学の鮎川さんが、妊娠中の代理出産が合法化されれば、日本の出生率が向上し、より安全な代理出産サービスが提供されるとし、厚生労働省の資料や法律専門誌の論文を引用して、論点を補強しました。反対尋問の後、久留米高校A の否定側立論は、合法化のデメリットとして、女性の身体の商品化と生まれてくる子供へのリスクを提示し、それぞれ十分な根拠資料を引用しました。肯定側からの反対尋問、両者の反論と総括のスピーチが続いた後、専任ジャッジ4名が肯定側、聴衆の多数決票1が否定側に投じられ、九州大学Cが優勝しました。また、専任ジャッジの多数決により、竹田七菜さん(九州大学C)がベスト?ディベーター賞を受賞しました。受賞した竹田さんは次のような感想を寄せています。
「ディベート大会に参加させていただいて、たくさんのことを学ぶことができました。最初は授业を受けている流れで决まった大会への参加でしたが、実际に準备を重ねていくうちに、今まで知らなかった代理出产に関するデータの収集や自分たちのチームの论の抜け目を埋める作业、相手を想定した议论の展开の练习など、想像していた以上に奥が深く大変で、しかしそれと同时に面白い活动であることに気づきました。大会当日も、対戦したチームの方々の高度な论理展开に惊き多くのことを学ばせてもらいながら、精一杯力を尽くして楽しむことができたと感じています。今回、英语やプレゼン力を「代理出产の是非」という非常に重要なテーマを通して学べたことは、きっとこれから私自身の学びを深めていくうえで良い経験になると思います。贵重な机会をいただきありがとうございました。」
最终ラウンドでの反対寻问
高校生チームは、この后の地方大会や全国大会での活跃を目指して、资料调査とディベートの练习を続けますが、この交流ディベート大会を通じての意见交换や、试合终了后や恳亲会におけるフィードバックが役立つことでしょう。九州大学の4チームは、いずれも井上名誉教授が担当する基干教育言语文化科目「プロダクション1/2」の受讲生で、英语によるアカデミック?ライティングとプレゼンテーションを学んでいます。大会后、井上名誉教授は次のようなコメントを寄せています。
「学生は全员医学部の1年生で、大会に来られなかった数名を含む15人全员が、このテーマについて彻底的に调べ、立论原稿や想定反论集を作成していた。アカデミック?ディベートは、アカデミック?ライティング/プレゼンテーションによく似ており、さらに试合の胜ち负けという要素が加わることで、优秀な成绩を収めようというモチベーションが高まる。学生たちは谁も竞技ディベートの経験はないが、ディベートに兴味を持ち、学期の最后に通常の口头発表をする代わりに、土曜日のディベート?コンテストに参加することに同意した。彼らは别の授业では彻底したスピーキング练习をしていて反対寻问などにその成果が表れていた。昨日行われた最初の练习ラウンドでは、高校(香住丘)、大学(九大贰厂厂)でディベートを経験しているゲストジャッジの西村青空さん(共创学部4年)を惊かせるほど、よく构成された议论と説得力のあるスピーチを披露した。」(原文は英语)
试合が终わればお互いの健闘を讃え笑颜で握手
决胜ラウンドでメモを取る审査员と観客
大会は、审査员长の松尾キャサリン教授の讲评と表彰式で幕を闭じ、その后、高校生、大学生、审査员がディベートなどについて语り合う恳亲会が行われました。
コンテストのスタッフと审査员は、生徒たちが日本および国际的な文脉における妊娠代理出产の合法化に対する賛否両论を、自分たちが调べた情报源から学び、他の情报源や他のディベーターからの质疑や反论を通じて议论の质を高めることを愿っています。强调したいのは、賛否を入れ替えて行うディベートは、スポーツのように难しくも楽しいものです。根拠资料に基づいた意思决定は、証拠のない决定よりも优れており、さらに议论によって検証された论拠と証拠のある决定は、一方的な议论や批判的な検証のない意思决定よりもさらに优れているということです。
九州大学でのディベート活動に関するお问い合わせはこちらまで:
言語文化研究院?ディベート教育支援グループ (debate@flc.kyushu-u.ac.jp)