「国立大学」第67号 LEADER’S MESSAGE
特集「大学と新しい学び」

「国立大学」第67号
LEADER’S MESSAGE 特集「大学と新しい学び」

幅広い学びによって复雑な问题を解决する人材を育てる
现在、世界は大きな変革期を迎えていますが、国际情势の不安定化、地球温暖化、エネルギー问题など、これまでの考え方では解决できない多くの问题、课题に直面しています。これらの问题を解决し、新しい时代を拓いていくためには、新しい学びや知识の体系が必要となります。九州大学はこれまでの学问の枠にとらわれず、复数の専门分野を横断し、他者と协働して课题解决型の学びを実践する共创学部を2018年に设置しました。共创学部での学びがこれからの社会にどのような効果をもたらすのでしょうか。石桥达朗総长をはじめ、関係者に语って顶きました。
※本内容は「」特集ページにも掲载されています。
※本内容は「」特集ページにも掲载されています。

九州大総长 石桥达朗

共创学部 学生

共创学部长 鏑木政彦
幅広い学びによって
复雑な问题を解决する人材を育てる
现在、世界は大きな変革期を迎えていますが、国际情势の不安定化、地球温暖化、エネルギー问题など、これまでの考え方では解决できない多くの问题、课题に直面しています。これらの问题を解决し、新しい时代を拓いていくためには、新しい学びや知识の体系が必要となります。九州大学はこれまでの学问の枠にとらわれず、复数の専门分野を横断し、他者と协働して课题解决型の学びを実践する共创学部を2018年に设置しました。共创学部での学びがこれからの社会にどのような効果をもたらすのでしょうか。石桥达朗総长をはじめ、関係者に语って顶きました。

九州大総长 石桥达朗

共创学部 学生

共创学部长 鏑木政彦
建学の精神から発展してきた総合教育
? 共創学部はどのような経緯で開設されたのですか。
石桥九州大学は1911年に創立し、初代総長を務めた山川健次郎先生が「修養が広くなければ完全な士と云ふ可からず」という言葉を残しています。これは深い専門性だけでなく、幅広い教養を身につけることの大切さを説いた言葉で、現在もこのコンセプトが生き続けています。九州大学は2021年11月に指定国立大学法人の指定を受け、その構想を基に今後10年間の大学の方向性や方針を示した「Kyushu University VISION 2030(ビジョン2030)」を策定しました。

その中で「新たな社会をデザインする力と课题を解决する力を有し、グローバルに活跃できる価値创造人材を育成する」ことを教育の方针として掲げています。未来の日本、ひいては世界において活跃するには、1つの専门を究めるだけではなく、専门を超えて新たな知见を得て、社会の様々な课题に向き合い、他者とともに理想とする社会をデザインし、新たな価値を创造する力が必要です。この理念を基に、本学は、个々の学生が学部を横断しながら独自の履修プログラムを构筑できる「21世纪プログラム」を2001年に开始しました。また、2014年には、生涯にわたって自律的に学び続けることのできる力の涵养をコンセプトに、全学部の低年次学生が学ぶ「基干教育」をスタートさせました。
鏑木新学部设置に向けて本格的に始动したのは2014年くらいからです。九州大学には既に11の学部があり、それぞれの専门性を养成する学士课程教育が実施されていました。新学部では、それらの学士课程とは异なる21世纪プログラム型の幅広い学びや国际感覚などを身につけられる教育が検讨され、リベラルアーツ、文理融合などの方法论が入る课题解决型教育の构想がだんだんと练られていったのです。
石桥共創学部が実現できたのは九州の地の利があると思います。九州はアジアに開けた场所だったので昔から先進的な考えを持つ人が多かったのではないでしょうか。明治維新の中心人物は九州から出ていますし、日本の産業革命を支えたのは北九州でした。建学の精神も大切にしながら、幅広い教養を大切にしてきたことが共創学部に結実しています。
文理を横断した复数のアプローチや异分野协働で问题解决
? 共創学部という名前はとても珍しいのですが、どのように決定されたのですか。
鏑木名称が共创学部に决定したのは2016年9月です。文理融合の课题解决型で、国际性も高いといった様々な要素をもつ学部であったため、どこに焦点を当てるのかによって异なる名称案が浮上していました。その中で、地球规模の课题に対して学问分野の枠を超えて世界の人々と「共に构想し」、「新たな知见を创造する」というコンセプトで「共创」が提案され、大学の承认を得ました。
共创学部では、1つの课题に対して复数の専门性からアプローチできる人材を育てます。个人として复数の分野からアプローチできるだけでなく、分野、専门、国境を越えて様々な人たちと协働できる人材の育成を目指します。共创にはそのような意味合いも込めています。
? このようにして新しい学部がつくられていったのですね。
今回は共创学部で学んだ学生さんにも来て顶きました。共创学部に入ろうと思った理由を教えてください。
陈私は高校を卒业したら日本に留学したいと考えていました。その中で、文理融合というテーマに兴味を持ちました。また、共创学部が留学生を积极的に受け入れ、英语の授业も提供していることも后押しとなり、受験しました。他の大学の试験にも受かったのですが、最终的には公开されていたシラバスを読み、ここの授业を受けたいと思い、共创学部で学ぶことを决めました。

小池私は医疗分野に兴味を持っていましたが、医学部を受験するかどうか悩んでいました。当时は医学部に入ると自分の将来が医者に决まると思っていたからです。私は患者に限らずたくさんの人たちに医疗知识を提供することで、より良い社会をつくっていく手助けもしたいと考えていたので、大学入学と同时に可能性を狭めたくありませんでした。いろいろと调べた结果、医学の分野に限らず、幅広い内容を学べる共创学部に行くことを决めました。
黒木私はもともとまちづくりに関心があり、中学や高校のときに问题解决のプログラムも経験していました。その体験から、课题に対する视野は复数持つ必要があると思うようになりましたし、将来はたくさんの専门家をつなぎ、価値を生み出す仕事をしたいと考えています。共创学部は総合大学の中にある総合型のプログラムだからこそ行こうと思いました。
4年间を通して、たくさんの视点や引き出しを身につける
? 共創学部で文理を横断したプログラムを提供するにあたり、意識していることはありますか。
鏑木文理を問わず多様な学生を集めるためには、入試が重要な要素になるとの結論に至りました。共創学部は定員105名の学部ですが、総合型、学校推薦型、一般型、国際型の4種類の入試を行っています。一般选抜は文系、理系の受験者のいずれかが不利になることのないように配慮して小論文を含む受験科目を課し、文系、理系の受験者を同一の基準で選抜できる制度設計にしています。
さらに、初年次から2年次の最初の段阶で、学生は文理を横断する7つの共通基础科目を必修として学びます。また、様々な専门の教员が提供する多様な授业を选択して学びながら、课题解决のために使える视点や引き出しを増やしていき、チームで共通课题に取り组む「协働科目」で、他者と协働して课题解决に取り组む力を身につけていきます。学生は、3年かけて様々な学问やアプローチの手法を学びながら、自分の追求する课题を定め、その集大成として4年次の卒业研究に取り组むことになっています。

? 留学を必須にしているそうですが、狙いを教えてください。
鏑木地球规模の课题解决のためには、国内だけでなく、世界の人々と协働する必要があります。そのための土台となる力を身につけてもらうために留学を必须にしています。留学の形态は、学生个々人の事情や関心を尊重し、学部内の基準を満たすことを条件に柔软に対応しており、海外ボランティア活动なども认めています。ただし、语学留学は卒业要件を満たす留学としては认めていません。大切なことは、社会に出た后に、海外の人々と协働して课题解决に取り组むための土台となる経験をすることだと考えています。
石桥我々が直面している课题は、グローバルです。日本だけで解决できることではありません。异なる文化の中で学び、活动する経験を积むことで、国际理解や知识の拡大を図り、コミュニケーション力と行动力の向上を図ってもらいたいと考えています。そのため、共创学部は彻底した英语学习も特徴的で、高い英语运用能力を身につけるほか、现代の课题を认识し、常に最新の情报をグローバルな视野で入手する姿势を养います。また、学术英语の语汇や表现、自らの意见を述べる力など、外国语による合意形成プロセスも学びます。今はコンピュータやインターネットが発达して、现地に行かなくても外国の人たちとコミュニケーションができるようになりました。しかし、インターネット経由でコミュニケーションするのと、现地に行って学ぶのとでは得られるものが违います。短期间でも、海外に行って活动することが大切です。必ず、自身の将来の粮になるものが得られます。
自由だからこそ、自分の芯をしっかりと持つ必要がある
? 幅広いことを学べるのが共創学部の大きな魅力ですが、共創学部で身につけられる専門性はあるのでしょうか。
鏑木共创学部で身につけるのは、异なる学问の知见を集め、连携させて问题を解决する力です。课题の解决に用いるディシプリン(学问)は、个々人の课题や関心に合わせてメインとサブを选ぶように指导しています。共创学部には多様なコンテンツがありますが、入学してくる学生は、自分の芯になる问题意识がはっきりしていないと、何を学ぶか迷ってしまうこともあると思います。
そのため、私たちは初年次の学生に自分の问题意识をしっかりと持つように伝えています。共创学部では、学问分野の枠を超えた多様な学びが可能です。今までにない方法で様々な知を融合し、様々な问题を解决できる学生が育つよう努めています。
石桥ビジョン2030は「総合知」を中心に据え、大学の目指す姿として「総合知で社会変革を牵引する大学」を掲げています。この「総合知」は共创学部の理念に通じるものがあり、共创学部をつくったからこそ、今后の10年间の方向性が决まったともいえます。本学は総合大学で唯一、人文社会科学系、自然科学系に加えてデザイン系の分野を有しています。他大学にはないこの特徴を活かし、それぞれの知を复合?融合する概念をつくり、社会変革に贡献していきます。
? 学生の皆さんは、入学前に抱いていたイメージと入学後の現実の間に違いはありましたか。
陈共创学部に入学する学生は「人生の选択肢を绞るのがもったいない」という人が多いです。でも、そういう人でも最初から目的がはっきりしている人が多い印象がありました。やりたいことがはっきり决まっている人にとって、共创学部の学びはいろいろな分野に接することで自分の知识をより高めることができますが、はっきりした目的がないと、まとまりのない学习をするだけの场になりがちで、そこに苦労した人もいたと思います。それがイメージと违いました。
小池共创学部を受験したとき、高校の进路指导の先生から「レールが用意されているわけではないから、覚悟して入れよ」と言われていたので、その辺は覚悟して入学しました。大学では自分が気になったことを先生に质问すると、丁寧に答えてくれる先生がたくさんいました。学生と先生との距离が意外と近かったのが、予想とは违った点でした。
黒木私は事前のイメージとの违いはあまり感じませんでした。いろいろな分野の授业を闻くことで、それぞれの科目の知识がつながり、それぞれの知识を一段と深めることができたと思っていますし、私なりに文理横断の学びができたと感じています。
? 現在、大学で学ぶ学生や、将来大学に入ってくる若い人たちにメッセージをお願いします。
石桥やはり自分の兴味あるものを学ぶのが一番だと思います。自分のやりたいことが基本にあって、个人としても様々な分野に触れて総合知を身につけて欲しいです。今后も学生の多様な学びに必要な环境をしっかりと整备していきます。
これからの社会では、多様な分野にわたる専门性を持ったゼネラリストの存在が重要になってくるでしょう。たくさんの人たちが総合知を利用できるようになることで、様々な课题を解决してもらえればと思います。社会にしっかりと贡献できる学生をたくさん育てて、送り出していきたいと考えています。
建学の精神から発展してきた総合教育
? 共創学部はどのような経緯で開設されたのですか。
石桥九州大学は1911年に創立し、初代総長を務めた山川健次郎先生が「修養が広くなければ完全な士と云ふ可からず」という言葉を残しています。これは深い専門性だけでなく、幅広い教養を身につけることの大切さを説いた言葉で、現在もこのコンセプトが生き続けています。九州大学は2021年11月に指定国立大学法人の指定を受け、その構想を基に今後10年間の大学の方向性や方針を示した「Kyushu University VISION 2030(ビジョン2030)」を策定しました。

その中で「新たな社会をデザインする力と课题を解决する力を有し、グローバルに活跃できる価値创造人材を育成する」ことを教育の方针として掲げています。未来の日本、ひいては世界において活跃するには、1つの専门を究めるだけではなく、専门を超えて新たな知见を得て、社会の様々な课题に向き合い、他者とともに理想とする社会をデザインし、新たな価値を创造する力が必要です。この理念を基に、本学は、个々の学生が学部を横断しながら独自の履修プログラムを构筑できる「21世纪プログラム」を2001年に开始しました。また、2014年には、生涯にわたって自律的に学び続けることのできる力の涵养をコンセプトに、全学部の低年次学生が学ぶ「基干教育」をスタートさせました。
鏑木新学部设置に向けて本格的に始动したのは2014年くらいからです。九州大学には既に11の学部があり、それぞれの専门性を养成する学士课程教育が実施されていました。新学部では、それらの学士课程とは异なる21世纪プログラム型の幅広い学びや国际感覚などを身につけられる教育が検讨され、リベラルアーツ、文理融合などの方法论が入る课题解决型教育の构想がだんだんと练られていったのです。
石桥共創学部が実現できたのは九州の地の利があると思います。九州はアジアに開けた场所だったので昔から先進的な考えを持つ人が多かったのではないでしょうか。明治維新の中心人物は九州から出ていますし、日本の産業革命を支えたのは北九州でした。建学の精神も大切にしながら、幅広い教養を大切にしてきたことが共創学部に結実しています。
文理を横断した复数のアプローチや
异分野协働で问题解决
? 共創学部という名前はとても珍しいのですが、どのように決定されたのですか。
鏑木名称が共创学部に决定したのは2016年9月です。文理融合の课题解决型で、国际性も高いといった様々な要素をもつ学部であったため、どこに焦点を当てるのかによって异なる名称案が浮上していました。その中で、地球规模の课题に対して学问分野の枠を超えて世界の人々と「共に构想し」、「新たな知见を创造する」というコンセプトで「共创」が提案され、大学の承认を得ました。
共创学部では、1つの课题に対して复数の専门性からアプローチできる人材を育てます。个人として复数の分野からアプローチできるだけでなく、分野、専门、国境を越えて様々な人たちと协働できる人材の育成を目指します。共创にはそのような意味合いも込めています。
? このようにして新しい学部がつくられていったのですね。今回は共创学部で学んだ学生さんにも来て顶きました。共创学部に入ろうと思った理由を教えてください。
陈私は高校を卒业したら日本に留学したいと考えていました。その中で、文理融合というテーマに兴味を持ちました。また、共创学部が留学生を积极的に受け入れ、英语の授业も提供していることも后押しとなり、受験しました。他の大学の试験にも受かったのですが、最终的には公开されていたシラバスを読み、ここの授业を受けたいと思い、共创学部で学ぶことを决めました。

小池私は医疗分野に兴味を持っていましたが、医学部を受験するかどうか悩んでいました。当时は医学部に入ると自分の将来が医者に决まると思っていたからです。私は患者に限らずたくさんの人たちに医疗知识を提供することで、より良い社会をつくっていく手助けもしたいと考えていたので、大学入学と同时に可能性を狭めたくありませんでした。いろいろと调べた结果、医学の分野に限らず、幅広い内容を学べる共创学部に行くことを决めました。
黒木私はもともとまちづくりに関心があり、中学や高校のときに问题解决のプログラムも経験していました。その体験から、课题に対する视野は复数持つ必要があると思うようになりましたし、将来はたくさんの専门家をつなぎ、価値を生み出す仕事をしたいと考えています。共创学部は総合大学の中にある総合型のプログラムだからこそ行こうと思いました。
4年间を通して、
たくさんの视点や引き出しを身につける
? 共創学部で文理を横断したプログラムを提供するにあたり、意識していることはありますか。
鏑木文理を問わず多様な学生を集めるためには、入試が重要な要素になるとの結論に至りました。共創学部は定員105名の学部ですが、総合型、学校推薦型、一般型、国際型の4種類の入試を行っています。一般选抜は文系、理系の受験者のいずれかが不利になることのないように配慮して小論文を含む受験科目を課し、文系、理系の受験者を同一の基準で選抜できる制度設計にしています。
さらに、初年次から2年次の最初の段阶で、学生は文理を横断する7つの共通基础科目を必修として学びます。また、様々な専门の教员が提供する多様な授业を选択して学びながら、课题解决のために使える视点や引き出しを増やしていき、チームで共通课题に取り组む「协働科目」で、他者と协働して课题解决に取り组む力を身につけていきます。学生は、3年かけて様々な学问やアプローチの手法を学びながら、自分の追求する课题を定め、その集大成として4年次の卒业研究に取り组むことになっています。

? 留学を必須にしているそうですが、狙いを教えてください。
鏑木地球规模の课题解决のためには、国内だけでなく、世界の人々と协働する必要があります。そのための土台となる力を身につけてもらうために留学を必须にしています。留学の形态は、学生个々人の事情や関心を尊重し、学部内の基準を満たすことを条件に柔软に対応しており、海外ボランティア活动なども认めています。ただし、语学留学は卒业要件を満たす留学としては认めていません。大切なことは、社会に出た后に、海外の人々と协働して课题解决に取り组むための土台となる経験をすることだと考えています。
石桥我々が直面している课题は、グローバルです。日本だけで解决できることではありません。异なる文化の中で学び、活动する経験を积むことで、国际理解や知识の拡大を図り、コミュニケーション力と行动力の向上を図ってもらいたいと考えています。そのため、共创学部は彻底した英语学习も特徴的で、高い英语运用能力を身につけるほか、现代の课题を认识し、常に最新の情报をグローバルな视野で入手する姿势を养います。また、学术英语の语汇や表现、自らの意见を述べる力など、外国语による合意形成プロセスも学びます。今はコンピュータやインターネットが発达して、现地に行かなくても外国の人たちとコミュニケーションができるようになりました。しかし、インターネット経由でコミュニケーションするのと、现地に行って学ぶのとでは得られるものが违います。短期间でも、海外に行って活动することが大切です。必ず、自身の将来の粮になるものが得られます。
自由だからこそ、
自分の芯をしっかりと持つ必要がある
? 幅広いことを学べるのが共創学部の大きな魅力ですが、共創学部で身につけられる専門性はあるのでしょうか。
鏑木共创学部で身につけるのは、异なる学问の知见を集め、连携させて问题を解决する力です。课题の解决に用いるディシプリン(学问)は、个々人の课题や関心に合わせてメインとサブを选ぶように指导しています。共创学部には多様なコンテンツがありますが、入学してくる学生は、自分の芯になる问题意识がはっきりしていないと、何を学ぶか迷ってしまうこともあると思います。
そのため、私たちは初年次の学生に自分の问题意识をしっかりと持つように伝えています。共创学部では、学问分野の枠を超えた多様な学びが可能です。今までにない方法で様々な知を融合し、様々な问题を解决できる学生が育つよう努めています。
石桥ビジョン2030は「総合知」を中心に据え、大学の目指す姿として「総合知で社会変革を牵引する大学」を掲げています。この「総合知」は共创学部の理念に通じるものがあり、共创学部をつくったからこそ、今后の10年间の方向性が决まったともいえます。本学は総合大学で唯一、人文社会科学系、自然科学系に加えてデザイン系の分野を有しています。他大学にはないこの特徴を活かし、それぞれの知を复合?融合する概念をつくり、社会変革に贡献していきます。
? 学生の皆さんは、入学前に抱いていたイメージと入学後の現実の間に違いはありましたか。
陈共创学部に入学する学生は「人生の选択肢を绞るのがもったいない」という人が多いです。でも、そういう人でも最初から目的がはっきりしている人が多い印象がありました。やりたいことがはっきり决まっている人にとって、共创学部の学びはいろいろな分野に接することで自分の知识をより高めることができますが、はっきりした目的がないと、まとまりのない学习をするだけの场になりがちで、そこに苦労した人もいたと思います。それがイメージと违いました。
小池共创学部を受験したとき、高校の进路指导の先生から「レールが用意されているわけではないから、覚悟して入れよ」と言われていたので、その辺は覚悟して入学しました。大学では自分が気になったことを先生に质问すると、丁寧に答えてくれる先生がたくさんいました。学生と先生との距离が意外と近かったのが、予想とは违った点でした。
黒木私は事前のイメージとの违いはあまり感じませんでした。いろいろな分野の授业を闻くことで、それぞれの科目の知识がつながり、それぞれの知识を一段と深めることができたと思っていますし、私なりに文理横断の学びができたと感じています。
? 現在、大学で学ぶ学生や、将来大学に入ってくる若い人たちにメッセージをお願いします。
石桥やはり自分の兴味あるものを学ぶのが一番だと思います。自分のやりたいことが基本にあって、个人としても様々な分野に触れて総合知を身につけて欲しいです。今后も学生の多様な学びに必要な环境をしっかりと整备していきます。
これからの社会では、多様な分野にわたる専门性を持ったゼネラリストの存在が重要になってくるでしょう。たくさんの人たちが総合知を利用できるようになることで、様々な课题を解决してもらえればと思います。社会にしっかりと贡献できる学生をたくさん育てて、送り出していきたいと考えています。