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本学工学研究院社会基盤部門の安福規之教授が、モンゴル科学アカデミーから名誉博士号(Honorary doctor of Mongolian Academy of Sciences)を授与されました。今回の授与は、“Achievements in development of ecosystem research and combating desertification in Mongolia” (モンゴル国における生態系調査と砂漠化防止の進展における業績)に対するものです。
本名誉博士号は、モンゴル科学アカデミーが毎年、最大で3人の外国人研究者に授与する最高の栄誉です。
选考は、モンゴル科学アカデミーに関係する研究分野の研究者を対象とし、モンゴル科学アカデミーの各研究所からの推荐に基づいて、モンゴル科学アカデミー本部に设置される选考委员会で行われます。日本人で2010年の授与以来3人目となります。
授与式は、6月6日(木)にモンゴル科学アカデミーで開催され、理事長(President) の祝辞ののち、称号が授与され、記念講演として安福教授は“Mongolian Academy of Sciences Kyushu University Joint Research Greening Project since 2009”(モンゴル科学アカデミーとの2009年からの緑地化計画に関する共同研究)について、プレゼンテーションを行いました。
この10年にわたる二国间の共同研究の前半は、佐贺県玄海町との薬草に関する共同研究からの支援や、科学研究费など公的な外部资金の支援のもとで乾燥地での土地劣化防止に向けて、薬用植物の自生状况や地盘环境に関係した现地调査?モニタリング?分析などを进めていました。そして、昨年、九大クラウドファンディングプロジェクトの支援を新たに受け、现地の住民の方々と一绪になって薬草栽培を活かした持続可能な砂漠化防止システムの开発に展开しています。まだ、研究、社会実装としては道半ばですが、10年间継続してモンゴル国、日本の研究仲间と协働して取り组んできたことがモンゴル科学アカデミーから评価されたものです。
现在、研究対象地である叠辞驳诲村で、彻底した低コスト、省力、省水型の栽培?緑化手法の开発を进めており、今后は、その有用性を现地での社会実装を通して検証し、住民の皆さんのみならず広くモンゴル国に受け入れられる持続可能な技术の実装に研究仲间と一绪に取り组み、结果として生活环境や土地劣化の改善に大きく寄与することを目指します。
授与式での安福规之教授(左)
表彰式后、部员全员で记念撮影
现地緑化サイトの前でのドローンによる记念写真