伊人直播app

Topics トピックス

中野叁敏名誉教授が文化勲章を受章

2016.10.28
トピックス

 中野 三敏(なかの みつとし)名誉教授の平成28年度文化勲章の受章が決定しました。
 中野名誉教授は,早稲田大学大学院文学研究科修士课程を修了后,高等学校教諭、短期大学専任讲师、助教授を経て,昭和47年4月に九州大学文学部助教授に採用,昭和57年7月に教授に昇任し,平成2年7月から同6年6月まで同大学评议员,平成4年7月から平成6年6月まで文学部长を务め,教育?研究?管理运営に携わられました。また,平成11年には本学名誉教授の称号を授与されています。
 中野叁敏名誉教授の主な研究业绩は,従来,本格的には研究の対象とされなかった享保期を中心とする江戸中期文化に照明を当て,この时期こそが「雅」(伝统)と「俗」(新兴)が理想的に融和した江戸文化の开花期であると主张し,その后の江戸文化観や研究の方向性に大きな影响を与えたことです。また长年にわたり江戸时代の书物を収集し,その书誌的な知见を述べた业绩の数々は,现代の书誌学研究の基盘となっているのみならず,江戸の书物文化を広く一般に绍介することにも贡献しました。さらに伝记研究者としては,浮世絵师?写楽の正体が阿波藩お抱えの能役者?斎藤十郎兵卫であることを立証するなど,その业绩の影响は文学领域だけではなく,思想史や美术史などの周辺领域にまで及んでいます。