Research Results 研究成果
国立大学法人筑波大学システム情报系の川崎真弘助教、北海道大学の秋山正和助教、九州大学の手老篤史准教授、东北大学の西浦廉政教授、理化学研究所の山口阳子チームリーダーらの研究グループは、ヒトが脳内でイメージ操作するときに、シータ波とアルファ波という异なる周波数の脳波リズムの位相差が情报の振り分けを行っていることを、脳波データ解析及び数値シミュレーションを用いて発见しました。
今回発见された结果によって、ヒトの复雑な认知机能は様々な脳波リズムの协调によって実现されている可能性が明らかになりました。この発见から、ヒトの脳活动から検証された振动子モデルによる、柔软な思考を実现する脳型コンピュータの开発が期待されます。
本研究の成果は、2017年3月7日付で「Scientific Reports」で公開されました。
*本研究は、文部科学省が助成する新学术领域研究「伝达创成机构」(研究期间:平成21~25年度)およびテニュアトラック普及?定着事业?个人选抜型(研究期间:平成25~29年度)によって実施されました。
視覚作業記憶操作課題時と聴覚作業記憶課題時の脳内の同期現象のイメージ図(kawasaki, et al., 2010, 2014参照)。左上のシータ波とアルファ波の位相関係が両課題で異なる。