Research Results 研究成果
ポイント
概要
国连が国内総生产(骋顿笔)を补完する新しい指标づくりに取り组んでいます。「骋顿笔を越えて(脱骋顿笔、ビヨンド骋顿笔)」がグテレス事务総长のキーワードです。先の骋7サミットでは「30年までに生物多様性の减少倾向を食い止め、回復に向かわせる」という目的が合意され、2022年には公司の事业活动がもたらす自然资本へのリスクと机会を适切に评価、対外的に报告できることをめざす自然関连财务情报开示タスクフォース(罢狈贵顿)が発足するなど、公司の事业活动がもたらす自然资本へのリスクと机会を适切に评価、対外的に报告することがグローバルに求められています。环境を含めた贰厂骋(环境、社会、公司统治)の取り组みの重要性は増しており、製品のみならず、その原材料を供给するサプライチェーンまで含めての取り组みが求められています。
2014年から代表を務める、九州大学大学院工学研究院の馬奈木俊介主幹教授がとりまとめた「Inclusive Wealth Report 2023」が国連(担当?国連環境計画(UNEP))から発行されました。このレポートでは、不平等と自然資本との結びつきに焦点を当て、自然の喪失が深刻な悪影響を与えることを強調しています。また、自然資本、人的資本、人工資本を統合した新国富が、国や世界の開発と経済の進歩を評価するための合理的な指標であることを示しています。同時期、日本学術会議から、産業界に向けて学術を包括的に報告する「サステナブル投资による产业界のインパクト」(代表?馬奈木俊介)が公開されました。SDGsの評価については政府から具体的なガイドラインが提供されておらずこの報告の中でも、非財務情報を評価する包括的な指標の重要性に触れ、国内企業の対応を提言しています。G20(金融?世界経済に関する首脳会合)でも、同様の新指標に向けた取り組みが行われ人的資本や自然資本に関する提言がなされています。
骋顿笔では测りえなかった、人々の幸福に资する自然资本をはじめとする富についての现状を把握することで、人々が幸福で持続可能な社会づくりを促进することが期待されます。
本レポートは2023年8月に公开されました。
用语解説
?ネイチャーポジティブ:自然生态系の损失を食い止め、自然の価値を上げることにより自然资本を増加させようとする新たな概念。
?非財務情報:企財務諸表や有価証券報告書などは法律や 取引所の規則に基づいた義務的な情報開示だが、ESG に関する情報は情報開示義務がないため、企業が自主的に開示しない限り、外部の人々は ESGに関する情報を知ることができない。
?新国富(Inclusive Wealth):人工資本(Produced Capital)、人的資本 (Human Capital)、自然資本(Natural Capital)の3つの指標の合計値。国連大学と国連環境計画によって2021年に作成され、国の総資産の変化を測定する。
论文情报
掲載誌:Inclusive Wealth Report 2023: Measuring Sustainability and Equity
発行:United Nations Environment Programme(UNEP)
顿翱滨:10.59117/20.500.11822/43131
タイトル:
著者名:日本学術会議 サステナブル投資小委員会
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