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阿蘇?内牧温泉が、熊本地震で一時的に止まった理由が初めて明らかに (地下で生じた水平滑りが原因、泉源には影響ないことが判明)

2017.02.21
研究成果Physics & ChemistryEnvironment & Sustainability

 九州大学カーボンニュートラル?エネルギー国际研究所(滨2颁狈贰搁)の辻健准教授らの研究グループは、2016年4月に発生した熊本地震の影响で一时的に止まっていた阿苏?内牧温泉において、
地下で起こっている変动を直接観察し、地热贮留层で発生した水平方向の滑りが温泉を止めた原因であることを突き止めました。
本研究では、まず卫星データを使って内牧温泉周辺の変动を调べ、水平距离约2办尘の地域が1.5尘ほど北西方向に移动していることを明らかにしました。この変动は、これまで知られている断层运动では説明できないことが分かりました。そこで温泉が止まった井戸に特殊なカメラを入れその内部を调べると、深度50尘付近で井戸が変形していることが分かりました。また掘削装置が深度50尘で曲がったりと、深度50尘に水平方向に伸びる滑り面があることが様々なデータから明らかになりました。このように地下で生じている変动を直接観测できた例は数少なく、贵重なデータといえます。
 今回の結果から、温泉が止まったのは泉源が枯れたのではなく、深度50mの地層に生じた液状化にともなう変動の影響により井戸が壊れたことが原因であると判明しました。実際、温泉が止まった井戸の横を再度掘削すると、温泉が出てくることが確認されています。また一部の井戸で自噴したことや、温泉周辺で見られた大きなき裂の原因も、本研究で明らかになったメカニズムで説明が可能です。本研究で、内牧温泉の泉源には問題がないことが示され、また内牧温泉周辺で見られるき裂は断層ではなく、内牧温泉が水平方向に移動したことで形成されたものであることも明らかになりました。2kmにもわたる地域が、傾斜のない场所で水平方向に1m以上も移動したことは、これまでも前例がなく、今後もさらなる調査を実施する予定です。
 本研究成果は2017年2月20日(月)午前10時(英国時間)に国際科学誌Natureの姉妹紙であるオンラインジャーナル『Scientific Reports』で公開されました。

(参考図)
阿苏?内牧温泉で生じた水平滑りの模式図。深度50尘に水平方向に発达する地层で液状化が生じ、北西方向に1.5尘ほど移动した。その水平滑りにより、温泉用の井戸(黒线)が屈曲した。また、水平移动した地域の南东侧で引っ张りによるき裂が発达し、北西侧で圧缩による涌水が生じた。

研究者からひとこと

 熊本地震の被灾状况を见て、何か研究者として贡献できないか、という気持ちで始めた研究です。今回の结果から、内牧温泉の泉源には地震の影响がないことが分かりました。この情报が少しでも灾害からの復旧に贡献できればと思っています。また、この研究は、阿苏温泉组合等の协力等によって行われたもので、协力顶いた方々に感谢いたします。

  • 本研究についての详细は

论文情报

,Scientific Reports,
10.1038/srep42947

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