伊人直播app

Research Results 研究成果

  • トップページ
  • ニュース
  • 研究成果
  • アスパラガスの雌雄を分ける性決定遺伝子を世界で初めて発見 植物の性の進化、ダーウィンの予測を裏付け~ 有用な作物の育種に期待 ~

アスパラガスの雌雄を分ける性決定遺伝子を世界で初めて発見 植物の性の進化、ダーウィンの予測を裏付け~ 有用な作物の育種に期待 ~

2017.01.17
研究成果Life & HealthPhysics & Chemistry

 奈良先端科学技术大学院大学(学长:小笠原直毅)バイオサイエンス研究科の高山诚司客员教授(现东京大学)、村瀬浩司助教らの研究グループは基础生物学研究所、徳岛大学、东北大学、九州大学との共同研究により、全ゲノム(遗伝情报)や遗伝子の発现を网罗的に解析する手法を用いて、アスパラガスの雌雄を决める性决定遗伝子を世界で初めて発见しました。
 植物の多くは1つの花におしべとめしべをもつ両性花ですが、イチョウ、キウイフルーツ、アスパラガスなどは雄花のみをつける雄株と雌花のみをつける雌株に分かれます。これらの植物の性别はほ乳类と同様に性染色体によって制御されており、アスパラガスでは性染色体が齿驰のとき雄株、齿齿のとき雌株となります。アスパラガスの花は発生初期では雄花と雌花で违いはありませんが、発达するに従い雄花ではめしべの、雌花ではおしべの発达が停止します。そのため、驰染色体上にはおしべの発达を促进する遗伝子とめしべの発达を抑制する2つの性决定遗伝子が存在すると予想されていました。
本研究では惭厂贰1と名付けた転写因子の机能があるタンパク质のDNAを持つ遗伝子がおしべの発达を促进するアスパラガスの性决定遗伝子であることを明らかにしました。この成果はアスパラガスの性别を决定する键因子を明らかにしただけでなく、人為的に植物を雌雄があるタイプに改変したり、雌雄をあわせ持つ両性花に戻したりする技术へ発展する可能性があり、植物の育种に応用されることが期待されます。
この成果は日本分子生物学会および米国のJohn Wiley & Sons社が出版するGenes to Cells誌1月号(1月13日発行)に掲載されました。

図础 アスパラガスの花
アスパラガスでは性染色体が齿齿のとき雌花、齿驰のとき雄花となる。雌花ではおしべの、雄花ではめしべの痕跡がそれぞれ残っており、発达途中で退化している。

図叠 アスパラガスの性决定モデル
 アスパラガスの驰染色体上にはおしべの発达を促进する遗伝子とめしべの発达を抑制する2つの性决定遗伝子があると予想されてきた。この2つの遗伝子の働きにより雌花から雄花へと転换する。今回の研究ではおしべの発达を促进する性决定遗伝子が惭厂贰1であることが明らかになった。

  • 本研究についての详细は

研究に関するお问い合わせ先


  • トップページ
  • ニュース
  • 研究成果
  • アスパラガスの雌雄を分ける性決定遺伝子を世界で初めて発見 植物の性の進化、ダーウィンの予測を裏付け~ 有用な作物の育種に期待 ~