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Research Results 研究成果

育児期间中の女王アリにおいて飞翔筋分解と同调した「胸嚢」の形成过程を解明

~女王アリが饮まず食わずでワンオペ育児をできるわけ~ 2022.06.02
研究成果Physics & Chemistry

ポイント

  • トビイロケアリ女王は、新たなコロニーを単独で创设する过程で食道の一部を袋状に膨张させ、幼虫のための液状の饵を贮蔵する「胸嚢」を形成した。

  • 胸嚢形成は飞翔筋の分解に続いて生じ、その筋分解で生じた胸部背方の间隙を占めるよう时间的?空间的に调和した。
  • 膨张する予定の食道背面部にみられる肥厚した食道壁のシワ构造は、胸嚢形成に特殊化した构造であることを示唆する。

 

概要

 玉川大学大学院农学研究科の宫崎智史准教授らの研究グループは、トビイロケアリ女王が新たなコロニーを単独で创设する际、饵のない条件下でも子を育て上げること、その育児期间に胸部食道の一部を膨张させ、幼虫のための液状の饵を贮蔵する「胸嚢」を形成することを明らかにするとともに、その形成过程を详细に报告しました。トビイロケアリ女王が行うコロニー创设はアリにとって典型的な様式であるため、今回明らかにした胸嚢形成の过程は多くのアリに共通するのではないかと示唆されます。

 本研究の成果は2022年5月31日(火)に米国の国際科学雑誌「Arthropod Structure & Development」にオンライン掲載されました。

トビイロケアリの蟄居型コロニー創設と、それに伴う女王の内部構造 (特に食道及び飛翔筋)の形態的変化。約6週間の創設期間のうち、2-5週目 は女王が単独で育児を担い、最初のワーカーを育て上げる。その過程でまず 飛翔筋(青)の分解が起こり、生じた空間に食道が膨張、すなわち胸嚢が形成される。胸嚢内には油状の液体(黄)が貯蔵されており、幼虫に与えると考えられる。

论文情报

タイトル:

掲載誌:Arthropod Structure & Development

DOI: https://doi.org/10.1016/j.asd.2022.101169

 

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