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Research Results 研究成果

局地的豪雪をもたらす「北陆不连続线」の実体を解明

~日本海寒帯気団収束帯(闯笔颁窜)とは异なる形成メカニズム~ 2022.04.12
研究成果Physics & Chemistry

【ポイント】

  • 局地的豪雪による深刻な被害は近年频繁に発生しています。豪雪被害を軽减するための降雪予测の精度向上が求められています。
  • 本研究で、局地的豪雪をもたらす北陆不连続线は日本海寒帯気団収束帯(闯笔颁窜)とは性质が异なる沿岸前线であることを见出し、その形成メカニズムを明らかにしました。
  • 要因解明は、豪雪被害軽减のための降雪予测の精度向上に贡献するのみならず、日本海沿岸地域における大雪発生频度の将来予测の不确実性を低减していく研究にも繋がります。

 日本海沿岸地域の大雪の発生要因として、日本海寒帯気団収束帯(闯笔颁窜)が最近注目されていますが、北陆地方に局地的豪雪をもたらす「北陆不连続线」の存在が古くから知られているにもかかわらず、両者の関係が非常に曖昧でした。本研究で、九州大学大学院理学研究院の川村隆一教授、理学府修士课程2年の铃木雄斗大学院生(研究当时)らの研究グループは、気象モデルの高解像度数値シミュレーションによって2021年1月上旬の北陆地方を中心に甚大な被害をもたらした豪雪事例を再现し、闯笔颁窜と北陆不连続线によって沿岸部の极端な降雪地域が二极化すること、北陆不连続线は闯笔颁窜と区别される、沿岸前线であることを初めて明らかにしました。

 闯笔颁窜発生の主要因の一つである朝鲜半岛北の长白山系の障壁効果については従来から指摘されてきましたが、沿岸前线(北陆不连続线)の形成にも同山系を迂回する気流が一旦本州に上陆して内陆侧から前线に収束するプロセスが必须であることが长白山の标高改変実験から见出されました。これらの知见はライフライン?交通障害を含む豪雪被害を軽减するための降雪予测の精度向上に资することが期待されます。また日本海沿岸地域における大雪発生频度の将来予测の信頼性を高めるためには、闯笔颁窜や沿岸前线を十分に解像してその动态を调べていく必要があります。

 本研究成果は,2022年4月8日に国際学術誌「Weather and Climate Extremes」にオンライン掲載されました。また本研究はJSPS科研費補助金(JP19H05696, JP20H00289)の助成を受けました。

再現された北陸不連続線の緯度-高度断面図。 黒色は山岳。沿岸付近に降水粒子の集中が見られる(赤色)。

北陆不连続线に収束する空気块の流跡线を示している。

论文情报

掲載誌:Weather and Climate Extremes

タイトル:

著者名:Yuto Suzuki, Ryuichi Kawamura, Tetsuya Kawano, Takashi Mochizuki

顿翱滨:丑迟迟辫蝉://诲辞颈.辞谤驳/10.1016/箩.飞补肠别.2022.100439

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