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Research Results 研究成果

妊妇の生活习惯(睡眠时间や身体活动量)と出生児の3歳时の自闭症诊断との関连

2022.04.07
研究成果Life & Health

 エコチル調査福岡ユニットセンターと九州大学大学院医学研究院 保健学部門の諸隈誠一教授、中原一成大学院生(大学院医学系学府博士課程?研究当時)らの研究チームは、エコチル調査の約10万人の情報を用いて、妊娠中のお母さんの睡眠時間や身体活動量といった生活習慣が、生まれた子どもの3歳時点での自閉症診断と関連がある可能性を示しました。なお、本研究で検討できていない他の要因を介して、関連が生じている可能性もあり、今後さらなる詳細な調査が必要です。
 本研究の成果は、令和4年4月5日付で、国際誌Communications Medicineに発表されました。

※本研究の内容は、すべて着者の意见であり、环境省及び国立环境研究所の见解ではありません。

1.発表のポイント

  • &苍产蝉辫;妊娠前や妊娠中のお母さんの生活习惯と、生まれてきた子どもの自闭症との関连を検讨した报告は今までありませんでした。
  • 本研究では、妊娠中のお母さんの身体活动量と睡眠时间が、子どもの3歳时点での自闭症诊断と関连することを报告しました。
  • 妊娠中のお母さんの生活习惯を整えることで、生まれてくる子どもの自闭症のリスクを减少させることができるか、今后の検讨が必要です。

2.研究の背景

 対人関係が苦手?强いこだわりを持つなどの特徴を持つ発达障害の一つである、自闭症は日本でも増加していますが、その発症のメカニズムはまだ解明されていません。遗伝的な要因や环境要因が自闭症と関连することは知られていますが、妊娠前や妊娠中のお母さんの生活习惯が、生まれた子どもの自闭症と関连するかどうかを直接検讨した报告は今までありませんでした。
 そこで、子どもの健康と环境に関する全国调査(以下、「エコチル调査」)のデータを用いて、妊娠前?妊娠中の身体活动量や睡眠时间などの生活习惯が、生まれた子どもが3歳になった时点での自闭症の诊断との関连を検讨しました。
 エコチル调査は、胎児期から小児期にかけての化学物质ばく露が子どもの健康に与える影响を明らかにするために、平成22(2010)年度より全国で10万组の亲子を対象として开始した、大规模かつ长期にわたる出生コホート调査で、妊娠前?妊娠中のアンケート调査よりお母さんの身体活动量や睡眠に関する情报を、出产后3年のアンケート调査でお子さんが自闭症と诊断されたかどうかの情报を集めております。

3.研究内容と成果

 エコチル调査参加者の中から、双子の妊娠や生まれつきの异常のあるお子さんなどを除き、正期产(妊娠37週から妊娠41週)で出产された方の中で、出产后3年のアンケート调査への回答があった69,969人のお母さんと子どものデータを利用しました。&苍产蝉辫;

身体活动量の検讨では、アンケートに基づいて计算された身体活动量をもとに、対象者を5つのグループに分けて検讨を行いました。
睡眠时间の検讨では、お母さんのアンケートで答えた睡眠时间をもとに対象者を以下の6つの群に分けて検讨を行いました。
「6时间未満」、「6时间以上7时间未満」、「7时间以上8时间未満」、
「8时间以上9时间未満」、「9时间以上10时间未満」、「10时间以上」
上记のようなグループ分けを行い、妊娠前?妊娠中のそれぞれの生活习惯と子どもが3歳时点で自闭症と诊断されているリスク比を対数2项回帰モデルで计算しました。&苍产蝉辫;

 妊娠中の身体活动量が最も多い群では、子どもが3歳になった时点で自闭症と诊断されているリスクが40%程度低下していました。

 また母体の睡眠时间の検讨では、妊娠中の睡眠时间が6时间未満、9时间以上10时间未満、10时间以上の3つのグループで、睡眠时间が7时间以上8时间未満のグループと比较して子どもが3歳になった时点で自闭症と诊断されているリスクが1.5~1.9倍程度に増加していました。

 妊娠前の身体活动量や睡眠时间についても検讨を行いましたが、子どもの自闭症の诊断との间に関连を认めませんでした。
 これらの结果から、妊娠中の生活习惯が生まれてくる子どもの将来的な自闭症の発症と関连している可能性が示唆されました。

4.今后の展开

 本研究では妊娠中の生活习惯と3歳时点での自闭症のリスクとの间に関连を认めましたが、妊娠中の生活习惯が子どもの自闭症の発症に直接関わっているかどうかが明らかになった訳ではありません。妊娠中に适切な睡眠や身体活动を行っている方は、自身や子どもの健康への意识も高い可能性があります。食生活や出产后の子どもへの関わり方など本研究で検讨できていない他の要因を介して、睡眠时间や身体活动量と子どもの自闭症との间に関连が生じているのかもしれません。
 そのため妊娠中に睡眠を适切にとることや身体活动量を増やすことで、本当に子どもの自闭症のリスクを下げることができるかは、今后の研究を待たなければなりません。

论文情报

タイトル:
着者名:
Kazushige Nakahara, Takehiro Michikawa, Seiichi Morokuma, Norio Hamada, Masanobu Ogawa, Kiyoko Kato, Masafumi Sanefuji, Eiji Shibata, Mayumi Tsuji, Masayuki Shimono, Toshihiro Kawamoto, Shouichi Ohga, Koichi Kusuhara, Japan Environment & Children’s Study Group
掲载誌:
Communications Medicine 
顿翱滨:
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