Research Results 研究成果
环境中に捨てられたプラスチックごみは、细かく砕けることはあっても分解することはありません。プラスチックのまま数百年から千年规模で自然界に残り続けると言われています。それでは、现在までに世界中で捨てられたプラスチックごみは、どこに行ったのでしょうか。
このたび、九州大学応用力学研究所の磯辺篤彦教授と、(国研)土木研究所寒地土木研究所の岩﨑慎介研究员は、漂流?漂着するプラスチックごみやマイクロプラスチック(プラスチックごみが破砕してできた微细片)の动きを、全世界の海で再现するコンピュータ?シミュレーションを开発しました。シミュレーションを利用することで、世界の海岸に漂着したプラスチックごみ量や、海面近くの漂流マイクロプラスチックの量の再现に成功しました。そして、このシミュレーションを用いて、1960年代から现在までの约60年间に、川から海に流れ出たプラスチックごみや、海洋投弃されたプラスチックごみの行方を解析しました。
世界の海に流出したプラスチックごみのうち、约26%(660万トン)は目视できるサイズのプラスチックごみとして、约7%(180万トン)はマイクロプラスチックとして、いまも漂流と漂着を繰り返していることがわかりました。そして、约67%(1,680万トン)は、マイクロプラスチックに破砕したのち、海水より重い素材のため海底に沉んだものや、漂流中の生物付着で重くなって海底に沉んだものなど、すでに海岸や海面近くから姿を消したと推计されました。また、たとえ姿を消したプラスチックを全て足し合わせても、2,500万トン程度にしかならず、同じ60年间に陆上で捨てられたと推计されるプラスチックの约5%であることがわかりました。残りの约95%(5亿トン程度)は陆上で行方がわからなくなっているようです。
本研究成果は、大阪骋20サミットで宣言された「海洋プラスチックの追加的な汚染を2050年までにゼロとする」との大阪ブルー?オーシャン?ビジョンの実现に向けて、陆から海に至るプラスチックごみ量の削减计画策定に役立つことが期待されます。
本研究成果は、2022年2月19日(現地時間)に国際学術誌Science of the Total Environmentで公表されました。
用语解説
(※1) マイクロプラスチック
プラスチックごみが長期間の紫外線照射などを経て劣化し、海岸で波に揉まれるなどの物理的な刺激によって細かく破砕を繰り返した微細なプラスチック片のこと。長さが5 mmを下回る程度のプラスチック微細片をマイクロプラスチックと呼ぶことが一般的
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着者名: | Atsuhiko Isobe, Shinsuke Iwasaki |
掲载誌: | Science of the Total Environment |
顿翱滨: | 10.1016/箩.蝉肠颈迟辞迟别苍惫.2022.153935 |