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Research Results 研究成果

顿驰础厂滨狈法の新展开.多様なキラル分子の光学活性体调製に成功!

?医薬品や机能性材料,触媒开発への応用に期待? 2022.01.27
研究成果Physics & ChemistryMaterialsTechnology
  1. 光学活性なキラル分子の効率的调製は极めて重要
  2. 顿驰础厂滨狈法によって2种类のキラル分子、螺旋不斉分子、轴不斉分子の光学活性体を効率的に调製することに成功
  3. キラルな医薬品や机能性材料、触媒などの効率的製造法としての応用に期待

 有机分子には、右手と左手のように実像と镜像を重ね合わすことができない异性体(エナンチオマー)を有するものが数多く存在し、それらはキラル分子と称されます。なかでも、分子内の螺旋构造によって生じるキラリティーを有する「螺旋不斉分子」や分子内の结合轴の回転が抑制されることによって生じるキラリティーを有する「轴不斉分子」は、キラルな医薬品や机能性材料、触媒として、あるいはそれらの原料として重要です。それらを光学活性体(一方のエナンチオマーが他方よりも多い状态)として调製するために従来は、両エナンチオマーの混合物を分离する手法(光学分割法)、もしくは一方のエナンチオマーを选択的に合成する手法(不斉合成法)が用いられてきましたが、いずれも効率に问题がありました。
 これに対して、九州大学先導物質化学研究所の友岡克彦教授、井川和宣助教、河崎悠也特任助教らの研究グループは、「エナンチオマー間で熱的に相互変換する螺旋不斉分子」のラセミ体を外的キラル因子(OCS)と共存させることでエナンチオマー比を偏らせるDYASIN法(Dynamic Asymmetric Induction:動的不斉誘起法)によって光学活性体を得ることに成功しました。本法は空気雰囲気下、室温下で定量的に行うことができ、極めて効率的です。さらに、得られた光学活性な螺旋不斉分子を立体特異的に変換して光学活性な軸不斉分子を合成することにも成功しました。
 これらの結果は令和4年1月13日に英国王立化学会速報誌「Chemical Communications」のオンライン版に公開されました(DOI: 10.1039/d1cc05881a)。なお本研究は日本学術振興会科学研究費 基盤研究(S)「キラル分子を光学活性体として得る革新的手法DYASINの開発(JP20H05677)」の一環として行われました。

顿驰础厂滨狈の実例と実施法

研究者からひとこと
顿驰础厂滨狈を用いたキラル分子の光学活性体调製法は、従来の光学分割法や不斉合成法とは一线を画すものです。本手法を用いることで多用なキラル分子の光学活性体の调製が可能になり、キラルな医薬品や机能性材料、触媒、あるいはそれらの原料の効率的製造法としての応用が期待されます。

论文情报

タイトル:  
着者名: Yuuya Kawasaki, Ryota Kamikubo, Yuta Kumegawa, Kouhei Ogawa, Takeru Kashiwagi, Yusuke Ano, Kazunobu Igawa and Katsuhiko Tomooka
掲载誌: Chemical Communications
顿翱滨: 10.1039/诲1肠肠05881补  

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