Research Results 研究成果
九州大学基干教育院の岡本剛准教授、大学院システム生命科学府一貫制博士課程のYuHsuan Tseng大学院生らの研究グループは、わずか3日間の脳波訓練により長期記憶能力が向上できることを示しました。
コンピュータの手助けと自分の意思で自分の脳活动を确认しながら调节していく训练法(ニューロフィードバック训练法)は、1960年代から色々な方法が开発?応用されてきましたが、长期记忆にも効果があるのかどうかは不明でした。そこで本研究では「ニューロフィードバック训练法が长期记忆に与える効果」を明らかにすることを目的とし、次の実験を行いました。
研究の意図を知らない学生32人を、脳波を用いたニューロフィードバック训练法を行うグループ(训练群)と行わないグループ(非训练群)の2つに分け、1週间の记忆力の変化を调べました。そして、训练群の方が1週间后の记忆忘却率を低く保てていたという结果を得ました。これは、训练群で1週间の记忆保持力が向上したことを示しています。
これまでのニューロフィードバック训练法は、1週间から数ヶ月におよぶ训练期间を设けることが多かったのですが、本研究ではわずか3日间でその后の长期记忆力を高められることを示しました。この成果は、日常生活はもちろん、勉强や仕事、认知症予防など、あらゆる年代の多くの场面で広く応用されることが期待されます。
本研究成果は、2021年8月26日10時(英国時間)にScientific Reports誌にオンライン掲載されました。
(参考図)记忆6日后の忘却率の変化
2週目に脳波の训练を実施した训练群では、训练前の1週目に実施した记忆课题の忘却率に対し、训练后の3週目に実施した忘却率の方が低下していた。非训练群では忘却率はあまり変わらなかった。