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Research Results 研究成果

人工知能による原発性アルドステロン症の病型予测モデルを开発

手术で治癒可能な高血圧症の早期発见に向けて 2021.05.06
研究成果Life & Health

 高血圧症は、脳心血管病の最大のリスク要因です。わが国では、高血圧症の患者は约4300万人であると推定されていますが、适切に血圧がコントロールされているのは、わずか1200万人程度です。超高齢社会において健康寿命の延伸のためには、高血圧症の适切な诊断?治疗は国民医疗の観点からも喫紧の课题です。高血圧症の多くは原因不明の「本态性高血圧」ですが、约10%は原因が特定できる「二次性高血圧」であり、治疗方针が大きく异なります。
 原発性アルドステロン症は、副肾に由来するアルドステロンという血圧を上げるホルモンの过剰により高血圧症を発症する病気であり、病型によっては手术により治癒が期待できます。原発性アルドステロン症は、高血圧症の5-10%を占める频度の高い二次性高血圧の一つであり、本态性高血圧と比较して脳心血管病のリスクが高く早期発见が重要です。しかしながら、病型诊断には専门医疗机関における検査が必要であるため、早期に正しく诊断される患者は多くありません。
 九州大学大学院医学研究院の小川佳宏教授、马越洋宜特任助教、同大学大学院医学系学府の兼子大辉大学院生らの研究グループは、人工知能(础滨)の技术により、简単に测定できるアルドステロン、カリウム、ナトリウムの3つの血液検査项目のみで、病型を高い精度で予测可能なモデルの开発に成功しました。今回の础滨技术により専门医疗机関でないプライマリケアの段阶において、手术で治癒可能な病型の患者の早期発见が可能となり、効率よく适切な治疗の提供につながり、医疗の质の向上が期待できます。

(参考図)(左)原発性アルドステロン症は高血圧症をもたらす
(右)础滨の技术により3つの血液検査项目で病型予测が可能である

研究者からひとこと

近年、人工知能(础滨)の医学応用が进んでいます。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう难しい时期、若手スタッフ?大学院生が热心に础滨の勉强をしてくれて、简便な病型予测モデルの开発に成功しました。础滨の技术による病気の诊断や予后予测のモデルの开発により、新しい时代に相応しい医疗?医学の発展に贡献したいと考えています。

论文情报

,Scientific Reports 2021,
10.1038/s41598-021-88712-8

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