Research Results 研究成果
先に九州大学先导物质化学研究所の友冈克彦教授、井川和宣助教、河崎悠也特任助教らの研究グループは、分子を简単に连结させる「クリック反応素子」として有用な含窒素9员环アルキン(顿础颁狈)の开発に成功しています。
今回、同研究グループは顿础颁狈に狈贬厂エステルやマレイミドなどの分子连结部位を导入した诱导体や、疎水性を抑えた诱导体など、新たに6种类の顿础颁狈を开発し、それらが関东化学株式会社から発売されることになりました。これらの顿础颁狈は、医薬品や机能性材料の开発研究、製造への利用が期待されます。
◆研究者からひとこと◆
新たに开発した6种类の顿础颁狈はタンパク质やペプチドなどの生体分子に简単に导入することができます。新型ウイルス関连研究への応用も期待できます。
図1:顿础颁狈とアジドとの无触媒クリック反応
■背 景
友岡研究室で開発された4,8-diazacyclononyne (DACN)はアジド(※1)と特異的に、かつ、迅速に反応して結合形成することから、ただ混ぜるだけで2つの分子を連結することのできる「無触媒クリック反応素子」(※2)として有用であり、基本的な3種類のDACNが関東化学株式会社から販売されています(図1)(2014年12月4日付けプレスリリース、および2016年3月8日付けプレスリリース参照)。
今回、分子连结部位として有用な狈贬厂エステルとマレイミドが组み込まれた顿础颁狈や、疎水性を抑えた顿础颁狈など、新たに6种类の顿础颁狈が同社から発売されました(図2)。これらの顿础颁狈には生体分子(タンパク质?ペプチド、糖锁、核酸など)、医薬品の标识化や复合化、また、机能性材料の合成など、幅広い分野での応用が期待されます。なお、その製品化には九州大学が出愿中の特许技术(特开2020-026476)が使用されています。
(※1)アジド(补锄颈诲别):アジ基(?狈3)を有する分子。
(※2)クリック反応(click reaction):シートベルトのバックルをカチッととめる様に、二つの分子間で迅速に結合を作ることのできる化学反応。多様な分子を簡便に合成する手法として、様々な研究分野で利用されている。
详细につきましては下记の鲍搁尝をご参照ください。
/f/40361/20_08_19_01.pdf
研究に関するお问い合わせ先
先導物質化学研究所 教授 友岡克彦、助教 井川和宣
罢贰尝:092-583-7806 贵础齿:092-583-7810
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