Research Results 研究成果
浅海の火山からの热流体の放出は海洋环境を支配する重要な役割を持つ一方で、海上の船舶に被害を与える可能性があります。九州地方南西に位置するトカラ列岛近海では海底火山活动の存在が指摘されてきましたが、热水喷出孔の详细な海洋化学については知见がありませんでした。东京大学、台湾大学、九州大学、熊本大学、名古屋大学からなる研究グループは、2014年6月28日から7月5日にかけて学术研究船「新青丸」の碍厂-14-10次航海尝别驳2で海底地形调査を実施し、新たな热水喷出孔を発见して海水试料を採取しました。実験室で分析したデータはトカラ列岛と鹿児岛湾におけるヘリウム?メタンのフラックスと起源の违いを示し、それらは地殻构造と热水周辺の微生物活动に起因することを明らかにしました。本研究は音响测深器によるウォーターカラム画像(注1)で効率的に热水喷出孔の位置を特定し、そこへ向かって採水器を投下することで确実性の高い热水採取を行った最初の例であり、浅海の火山调査に有用な新规手法を提唱しています。地球化学的観测による火山活动の评価は防灾の侧面で重要性が高く、本研究成果はトカラ列岛をはじめとする浅海の火山地域における観测体制の整备に対して大きく贡献すると期待されます。
トカラ列岛:丸印が本研究のサンプリングサイト。
ウォーターカラム画像:左が第一奄美海丘、右が小宝岛のガスプルームの様子。両方のサイトで100尘以上の水深から海面付近まで追跡可能な巨大なプルームが见つかりました。
热水试料中のメタンの炭素同位体比と颁贬4/3贬别比:トカラ列岛では热分解によるメタン生成が支配的であるのに対し、若尊カルデラでは微生物活动により軽いメタンが优先的に消费されることで炭素同位体比が高くなっていることが分かります。