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Research Results 研究成果

泳ぐ一細胞の代謝を経時測定 - 同一场所での細胞単離?培養?経時観察が可能に -

2019.07.09
研究成果Physics & Chemistry

 理化学研究所(理研)生命机能科学研究センター集积バイオデバイス研究チームの田中阳チームリーダー、太田亘俊研究员、北海道大学の与那岭雄介助教、东京大学大学院の小関泰之准教授、九州大学の星野友准教授らの共同研究グループ※は、ガラス製マイクロ流体チップに「ダム构造」を持たせることで、泳ぐ微生物の単离と培养をマイクロ流路中で行い、复数の细胞の代谢物を一细胞ごとに経时测定することに成功しました。
 本研究成果は、动きが多く継続的な観察の难しい微生物の追跡を可能とし、特定の代谢を行う微生物细胞の选别に応用できるため、バイオ燃料や栄养源の高効率作製や医薬品などの有用物质を产生する微生物のスクリーニングに贡献すると期待できます。
 同种の细胞集団の中から、有用物质を多く产生する株を単离するためには、一つ一つの细胞を捕捉し、生かしたままで、その代谢物を分析しますが、特に动きの速い微生物の场合は、测定中に细胞を见失わないようにする必要があります。
 今回、共同研究グループは、厚さ0.9 mmのガラス製マイクロ流体チップを作製し、チップ中のマイクロ流路をダムのような構造によってせき止め、細胞培養液を常に流すことで、速く泳ぐ微生物であるユーグレナを一つずつダムの縁に留めて培養することに成功しました。さらに、非侵襲的に代謝物を計測できるラマン分光法と組み合わせて、バイオ燃料成分の原料であるパラミロンがユーグレナ細胞内で産生される様子を経時測定しました。
本研究は、国際科学雑誌『Analytical Chemistry』オンライン版(7月8日付け:日本時間7月9日)に掲載されました。

図:ガラス製マイクロ流体チップ内での泳ぐ细胞の単离?培养?代谢测定

论文情报

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