Research Results 研究成果
九州大学を代表机関に、中央大学、熊本大学、鹿児岛大学、京都大学、东京海洋大学、东京农工大学、寒地土木研究所が参画して提案した「东南アジア海域における海洋プラスチック汚染研究の拠点形成」(対象国:タイ国)が、科学技术振兴机构(闯厂罢)および国际协力机构(闯滨颁础)が共同で実施する「地球规模课题対応国际科学技术协力(厂础罢搁贰笔厂)」(注)に採択されました。
海洋プラスチック汚染は、深刻な海洋环境问题として近年、骋7等の国际的枠组みでもクローズアップされており、2050年には、海上を浮游するプラスチックが海洋中の鱼の存在量を上回るとも予测されています。东南アジアから投弃される廃プラスチックは、世界の全投弃量の约30%を占めており、础厂贰础狈地域における廃プラスチックの削减计画や、それを下支えする调査?研究体制の整备が求められています。
本研究では、海洋プラスチック研究で世界をリードする我が国と、経済成长に伴う深刻な都市ごみ问题を抱えるタイがタッグを组み、海洋プラスチック汚染に関する研究拠点をタイに构筑し、础厂贰础狈诸国のモデルとなる海洋プラスチックごみ軽减のための行动计画をタイ政府に提案することを目指します。具体的には、まずタイの一地域において、プラスチックごみの発生量の解析や现存量の调査、环境影响评価、そして将来予测を集中的に行い、この结果を踏まえた行动计画を策定します。さらに地域の政策决定者や多様なステークホルダーと共に、プラスチックごみ発生量の削减を実现させ、最终的に行动计画をタイ政府に提言します。
プラスチックごみが散乱するタイの海岸
世界の海洋プラスチックごみの约90%は、全世界のわずか0.3%の河川から流出すると言われています。その流出源で大きなウェイトを占める、东南アジアでの海洋プラスチック汚染の监视と予测、そして廃弃プラスチックの削减につながるプロジェクトとなるよう、全力を尽くします。