Research Results 研究成果
九州大学大学院医学研究院 学術研究員の島本走博士と林克彦教授の研究グループは、マウスの多能性幹細胞であるES細胞から、これまで誘導することができなかった休止状態の卵母細胞を、体外培養下で作製することに成功しました。
本研究成果により、休止状态の卵母细胞を培养下で作製できるようになったことから、ヒトを含めた哺乳类の雌における繁殖能力の长期的な维持メカニズムいった生物学的に重要な课题にアプローチしやすくなったと同时に、早期闭経などの不妊原因の究明や治疗方法の开発への贡献が期待されます。
本研究成果は、日本学術振興会科学研究費(18H05545および25290033)の支援を受け、『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America』にオンライン掲載されます。
(参考図)
(左図)
贰厂细胞から诱导した再构成卵巣内の卵母细胞
矢印:休止状态の卵母细胞
(右図)
低酸素培养により作製された贰厂细胞由来の休止状态の卵母细胞。贵翱齿翱3タンパクが卵母细胞の核内に局在し、サイズが小さいのが特徴。
卵母细胞がどのように形成されるかに関しては未だに多くの谜が残されています。本研究によって、体外培养下での卵母细胞形成过程を生体内の実际の过程により近い形で再现することができたと考えています。この研究から得られた知见が、卵母细胞形成机构の解明や不妊治疗法の开発等、生物学や医学の発展に贡献すれば幸いです。