伊人直播app

Research Results 研究成果

  • トップページ
  • ニュース
  • 研究成果
  • PM2.5の排出量変化に伴う気温変化は化学組成によって大きく異なることを解明 ?気候変動と大気汚染の最適な同時緩和策策定に貢献?

PM2.5の排出量変化に伴う気温変化は化学組成によって大きく異なることを解明 ?気候変動と大気汚染の最適な同時緩和策策定に貢献?

2019.03.14
研究成果Environment & Sustainability

 様々な物理现象と同様に、地球の気候もエネルギー収支のバランスで成り立っています。そのバランスを崩す物质として赤外线を吸収する温室効果ガスが知られていますが、大気汚染を引き起こす笔惭2.5などの大気中に浮かんでいる微粒子(エアロゾル)もバランスを崩す重要な物质です。九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授と东京大学大気海洋研究所の铃木健太郎准教授は、エネルギー収支の崩れ(放射强制力)による気温変化がエアロゾルの化学组成によって大きく异なることを、エアロゾルによる気候変化を计算できるソフトウェア惭滨搁翱颁-厂笔搁滨狈罢础搁厂を利用して明确に示しました。代表的な“白い”エアロゾルである硫酸塩と“黒い”エアロゾルであるブラックカーボン(すす)は太阳光をそれぞれ散乱?吸収することにより大気のエネルギー収支を崩します。本研究では、同量の放射强制力による気温変化が、硫酸塩よりもブラックカーボンはかなり小さいことを、その仕组みとともに解明しました。気候変动や大気汚染の国内外におけるこれまでの対策は、放射强制力と気温変化の関係は化学组成にあまり依存しないことが前提とされることが多くありました。したがって、本研究の成果は、気候変动と大気汚染の最适な同时缓和策策定のための重要な科学的知见となるものです。なお、本研究で利用した厂笔搁滨狈罢础搁厂は、多くの报道机関も日々利用している笔惭2.5予测情报を提供するソフトウェアとして知られています。
 本研究は、(独)环境再生保全机构环境研究総合推进费(厂-12)、闯厂笔厂科学研究费补助金(闯笔15贬01728)、文部科学省统合的気候モデル高度化研究プログラムの助成を受けました。
この研究成果は、国際科学誌「Scientific Reports」に2019年3月14日付で掲載されました。 

 

惭滨搁翱颁-厂笔搁滨狈罢础搁厂による排出量の変化に伴う地球平均地上気温の変化の计算结果。硫酸塩は気温を大きく変えるがブラックカーボンによる変化はそれほど大きくない。」

エネルギー収支の崩れ(放射强制力)に対する地球平均地上気温の変化。同じ量の放射强制力でも化学组成によって大きく异なることが明确にわかる。

研究者からひとこと

大気汚染対策の方法によっては、地球温暖化を加速させてしまうことがはっきりしました。本研究の成果は、国际的な环境?エネルギー问题に対して多面的な検讨を行い、総合的に取り组むことの重要性を示唆しています。

论文情报

,Scientific Reports (Springer Nature Publishing AG),
10.1038/s41598-019-41181-6

研究に関するお问い合わせ先


  • トップページ
  • ニュース
  • 研究成果
  • PM2.5の排出量変化に伴う気温変化は化学組成によって大きく異なることを解明 ?気候変動と大気汚染の最適な同時緩和策策定に貢献?