Research Results 研究成果
九州大学大学院総合理工学研究院の浜本贵一教授の研究グループは、戦略的基盘技术高度化支援事业(サポイン事业)の「レーザーダイオード及び、光学部材の高精度実装技术开発」の一环として、超高速「モード选択」光源を世界で初めて実现しました。スーパーコンピュータ内の配线速度は近い将来、毎秒1テラビット超级となることが予想されており、半导体レーザー光を用いた光配线技术が注目を浴びています。今回本学が実现したモード选択光源は、テラビット级の高速动作を1素子で実现できる新しい半导体レーザー(従来性能比10倍以上に相当)で、滨罢机器内の信号伝送速度(配线速度)の飞跃的向上実现が可能となり、スーパーコンピュータ内配线への适用にとどまらず、将来のパソコンやスマートフォンなどの小型滨罢机器内への波及?适用が期待されます。
本研究成果は、2018年3月11日(日)~15日(木)にサンディエゴコンベンションセンターにて開催される、光ファイバ通信国際会議(OFC 2018)にて発表されました。
図1:モード选択光源の素子写真。レーザー光の干渉现象が内部(写真中央付近)で生じる新しい半导体レーザー
左 :基本(0次)の空間モードのレーザー光。中央が明るく、同心円状に光が分布。
右 :1次の空間モードのレーザー光。中央付近が暗く、両脇が明るい光分布となっている。選択的にこのモードのみを直接発振できる半導体レーザーを初めて実現。
図2:発振しているレーザー光の各空间モード写真
异なる空间モードのレーザー発振を初めて见たときは、とても嬉しかったです。この成果が、将来の社会の発展に役立つことを期待しています。
パソコンやスマートフォンなどの小型滨罢机器は年々进化していますが、将来の更なる発展のためには配线速度の向上が欠かせません。例えば将来は、8碍テレビなどの高解像度动画の送受信だけでなく、その场の状况や体调に合わせた食事メニューの提案、体调?病気诊断、运転中の事故?アクシデント等回避、天気や花粉、黄砂の现地详细予测など、复雑な事象のその场解析?予测等が実现できるようになると期待されます。