Research Results 研究成果
国立大学法人九州大学共進化社会システム創成拠点(センター?オブ?イノベーション(COI)プログラム)髙野 茂准教授は、このたび、社会課題を解決する先進的なAIのシステムやサービスの事業化を目的とした、平成29年度「IoT/BD/AI情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業(課題Ⅱ:国民生活分野における高度AIシステムの事業化に向けた研究開発)(以下、本事業)を総務省より受託しました。IoTやビッグデータ(BD)、AIなどを活用して、社会課題の解決をめざす社会イノベーション事業を推進している株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)とともに、本事業を推進します。
现在、我が国は、超高齢化、人口减少、安全?安心の确保、観光立国の推进など、さまざまな観点において、多くの课题を抱えています。このような课题を解决していくために、滨辞罢を活用したセンサーでビッグデータを収集し、础滨などのアナリティクスで分析することで课题解决をめざすのが有効策の一つとされています。しかし我が国では都市における滨辞罢や础滨の活用実例が少なく、街づくりに多くのステークホルダーが関係し合うことから、製造?流通など他の分野と比较し、普及が进んでいない现状があります。
今回受託した本事业において、「谁もが安心して快适に暮らせる都市」をコンセプトに、日立の开発した础滨を活用した映像解析による市民见守りサービスなどをはじめ、社会実装に向けた研究开発を推进します。本取组は、平成28年度に実施した映像解析による见守りなどのキャンパス実証実験(九州大学?福冈地域戦略推进协议会?日立にて実施)をベースとして、九州大学伊都キャンパスにおいて映像解析技术に関する実証実験を行うとともに、ニーズのヒアリングなどを行うことで、社会に広く普及し人々の课题を解决するビジネスモデルを検讨し、市民の暮らしをより豊かにする新たなサービスの创出をめざします。翌年度以降は、セキュリティやプライバシー保护を引き続き配虑しながら、さまざまな住民向けサービスとの连携を视野に、アプリケーションや基盘开発、都市空间におけるトライアル、サービスコンセプトや社会的受容性の検証などの実施をめざしていきます。
本事业を通じて都市における滨辞罢やビッグデータ、础滨の活用を推进し、安心で快适な都市の実现に向けた検讨をしてまいります。
参考図
九州大学COIで開発するPetit Sensor Box (P-Sen)を中心とする人流解析プラットフォーム上に、日立製作所がもつAI映像解析技術を実装し、都市の社会課題を解決する新しい市民サービスを創出します。ICTの存在を前提とした市民を見守る次世代のお地蔵さんの研究開発です。セキュリティやプライバシー保護には十分に配慮しながら研究開発を進め、将来の事業化をめざします。