Research Results 研究成果
内閣府 総合科学技術?イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の宮田プログラム?マネージャーの研究開発プログラムの一環として、名古屋大学大学院工学研究科(研究科長:新美 智秀)生命分子工学専攻の馬場 嘉信(ばば よしのぶ)教授、安井 隆雄(やすい たかお)助教、矢崎 啓寿(やさき ひろとし)研究員らが、九州大学先導物質化学研究所柳田 剛(やなぎだ たけし)教授、大阪大学産業科学研究所川合 知二(かわい ともじ)特任教授との共同研究により、世界最高感度の电気计测システムを开発し、微粒子や微生物、DNA分子の高感度電流計測を可能としました。
电流计测システムは、电気シグナルに応じたサイズ検出机能があるため、様々な分野において、効率良く物质のサイズ计测を実现する小型の计测システムとして期待されています。しかし、従来の电流计测システムには、计测したい物质の大きさに合わせて计测部の大きさを変更する必要があり、サイズ検出范囲が狭く、様々なサイズの微粒子?微生物?顿狈础分子を1つの计测部で検出するのが困难であるという问题が生じていました。
そこで、本研究では、内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の取り組みにおいて、ブリッジ回路注1)を用いたバックグラウンド電流注2)抑制技術(?A(マイクロアンペア)からpA(ピコアンペア)まで)と、これまでに開発したマイクロ流体技術注3)を用いて、従来の電流計測システムの計測部より、格段に大きい計測部でナノ粒子の検出に成功し、次世代の電流計測システムの基盤技術を確立しました。環境測定デバイス、生命科学研究、個別化医療など幅広い分野への貢献が期待できます。
今回の研究成果は、2017年9月30日発行の米国国際学術誌『Journal of the American Chemical Society』誌(電子版)に掲載されました。
図1:ブリッジ回路を搭载した电流计测システムの概念図とその计测システムを
用いたポリスチレン粒子、细菌细胞、がん细胞、顿狈础分子の検出结果