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Research Results 研究成果

颁翱痴滨顿-19パンデミックがインバウンド観光需要に与えた影响を分析

~経済?社会?环境面への影响を総合的に评価することが重要~
経済学研究院
加河 茂美 主干教授
2025.01.29
研究成果Humanities & Social SciencesMath & DataEnvironment & Sustainability

ポイント

  • 颁翱痴滨顿-19パンデミックによる访日外国人减少が与えた影响を経済面(付加価値额)?社会面(雇用机会(※1))?环境面(颁翱?排出量)で分析。
  • 直接的および间接的に生じた付加価値额损失、雇用机会损失、颁翱?削减量を产业别、访日外国人の国籍别に分析。
  • 経済?社会?环境面でバランスの取れた観光復兴政策の検讨が重要。

概要

観光活动から得られる経済効果、雇用创出効果、颁翱?排出量は、世界全体の约10%に相当するといわれています。九州大学博士后期课程2年の大贺雄介大学院生(日本学术振兴会特别研究员)および同大学院経済学研究院の加河茂美主干教授の研究グループは、コロナ祸における日本のインバウンド観光に焦点を当て、颁翱痴滨顿-19パンデミックの有无に基づく2つのシナリオをもとに新たな要因分解分析法を开発しました。そして、直接的および间接的な影响度を、付加価値额损失(経済面)、雇用机会损失(社会面)、颁翱?削减量(环境面)として定量评価するトリプルボトムライン分析を行いました。

结果から、颁翱痴滨顿-19パンデミックによる2020年のインバウンド観光に関する最终需要(※2)の低下が、3.4兆円の付加価値损失、87万人の雇用机会损失、2020年度の総排出量の1%に相当する11.6惭迟-颁翱?の颁翱?排出削减につながったことを明らかにしました。さらに、产业部门别の分析では、経済?社会的损失については宿泊部门や饮食部门に加え、卸売?小売部门が大きな损失を受けたこと、颁翱?削减量については间接的な电力需要の减少が大きな要因であり、全体の48%を占めていることを示しました。

本研究で开発した分析フレームワークは、新たなパンデミックの再来やその他の灾害発生时において、政策立案者が自国のインバウンド観光产业から生じる影响を定量的に评価し、経済?社会?环境面においてバランスの取れた復兴政策を検讨する际に活用できるものです。

本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(JP24KJ1790, JP20H00081)の支援を受けました。本研究成果は、2025年1月27日に Journal of Industrial Ecology(2023 Impact Factor: 4.9)に公開されました。

本研究グループからひとこと

観光业の停止は、サプライチェーンを通して経済?社会?环境に大きな影响を及ぼします。また、人の移动に依存する性质上、パンデミックや灾害に対して常に脆弱性を孕んでいます。そのため、経済?社会?环境においてバランスの取れた復兴政策の検讨は、今后の観光业を守るためにも必要不可欠です。

図1. 実際の2020年(With-COVIDシナリオ)と仮想される2020年(Non-COVIDシナリオ)におけるインバウンド観光による直接的および間接的な付加価値額とその差(COVID-19パンデミックによる影響)

図2. 産業別付加価値損失額上位10産業

用语解説

(※1) 雇用機会…各産業が一定の生産活動を行うために必要とする被雇用者の人数を示します。各産業が100万円分の生産活動を行うために必要とする被雇用者の人数を示したデータを元に算出しており、雇用機会の損失はその産業に従事する雇用者の失業リスクといえます。

&苍产蝉辫;(※2)最终需要…财やサービスが最终的に消费される量を示しています。本研究においては国籍别?品目别一人当たり旅行消费単価と国籍别访日外客数から访日外国人の最终需要を算出しています。

论文情报

掲載誌:Journal of Industrial Ecology
タイトル:Triple Bottom Line Analysis of the Decline in Foreign Tourist Demand in Japan due to the COVID-19 Pandemic: Counterfactual Structural Decomposition Approach
著者名: Yusuke Oga, Shigemi Kagawa
顿翱滨:

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