Research Results 研究成果
ポイント
概要
世界自然遗产である小笠原诸岛は、岛の成立以来一度も他の陆地と繋がったことがないことから、固有の动植物が数多く生息しています。ガ类にも小笠原诸岛の固有种は多く知られており、特にメイガの仲间は小笠原诸岛に生息する种のうち约25%の种が固有种であると考えられています。
今回、九州大学大学院农学研究院昆虫学教室の松井悠樹学術研究員らの研究チームは、このメイガの仲間に属するGlaucocharis属の2新種を小笠原諸島から発見し、Glaucocharis triocellaris ニシキエグリツトガ、Glaucocharis plumbofascialis ムニンエグリツトガと命名しました。Glaucocharis属は世界に約160種、日本に7種が知られていますが、今回見つかった新種は翅の斑紋や生殖器の形態がそれらの種から大きく逸脱しており、小笠原諸島において独自の進化を遂げたものと考えられます。また、2種は完全に同所的に生息し、どちらも幼虫はコケ(蘚類)を食べて育つことから、海洋島という隔絶された環境における種分化パターンを研究するうえで興味深い材料になると思われます。
本研究成果は动物分类学に関する国际誌「窜辞辞迟补虫补」に2024年12月2日(月)に掲载されました。
研究者からひとこと
小笠原諸島のメイガの仲間はかなり研究が進んでいるグループですが、今回見つかった新種はいずれも翅を開いても8 mmほどしかなく、これまで見過ごされていたと考えられます。小笠原諸島での野外調査はハードですが、様々な分類群に通じた研究者が調査を行うことでまだまだ未知の種が見つかると思っています。
论文情报
掲载誌:窜辞辞迟补虫补
タイトル:Two remarkable new species of Glaucocharis (Lepidoptera, Crambidae, Crambinae) from the Ogasawara Islands, Japan
著者名:Yuki Matsui, Junpei Hamaguchi, Sadahisa Yagi, Toshiya Hirowatari
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