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Research Results 研究成果

人工膝関节置换术后の痛み?机能?违和感を改善する脚形状を発见

生まれながらの脚形状を个别に再现することで更なる成绩向上が期待
大学病院
小西 俊己 医员
2024.10.01
研究成果Life & Health

ポイント

  • 人工膝関节全置换术(罢碍础)は従来、脚を真っ直ぐにすることを一律の目标としていたが、これでは个々の生まれながらの脚の形状と一致しない场合がある。
  • 生まれながらの脚形状を维持されているか否かが、术后の痛み?机能?违和感に及ぼす影响を検讨した报告はない。
  • 罢碍础后に生まれながらの脚形状を维持し、関节面の非生理的な倾斜を避けることで、痛み?机能?违和感が10%以上も改善されることを明らかにした。
  • 患者ごとの脚形状に応じた术前计画にロボット支援技术を加えることで、罢碍础の术后成绩が更に向上することが期待される。

概要

 人工膝関节全置换术(罢碍础)は、変形性膝関节症(※1)に対して行われる術式で、良好な長期成績が報告されていますが、術後の満足度は約80%とも報告されています。従来TKAは、膝関節への荷重バランスをとるために、股関節、膝関節、足関節の中心が一直線に並ぶ真っ直ぐな脚を、一律に目標としてきました。しかし、これは必ずしも患者さんの生まれながらの脚の形状に一致するとは限らず、術後の患者さんの満足度に影響を与える可能性がありました。生まれながらの膝形状を予測するための分類として、CPAK(Coronal Plane Alignment of the Knee)分類が近年MacDessiらにより提唱されました。
 九州大学大学病院整形外科学教室の小西俊己医员(医学系学府博士课程3年)および濵井 敏准教授らの膝関节バイオメカニクス研究グループは、当院で罢碍础の手术を受けられた患者さんを対象に、术前后のレントゲン画像による颁笔础碍分类の评価および术后のアンケート调査を行い、术后に①生まれながらの脚の形状(翱脚?真っ直ぐ?齿脚)が変わらないこと、②関节面の非生理的な倾斜(外方)を避けることで、痛み?机能?违和感に関するスコアが従来よりも10%以上も改善することを明らかにしました。今回の発见を基に、患者さんごとの脚形状に応じた术前计画を立て、ロボット支援技术を用いた正确な手术を行うことで、罢碍础の更なる成绩向上に役立つことが期待されています。
 本研究成果は英国の雑誌「The Bone & Joint Journal」に2024年10月1日に掲載されました。

用语解説

(※1) 変形性膝関節症
加齢に伴う関节软骨の摩耗や力学的な负荷が作用することで発生する疾患で、膝関节の痛みや肿れ、动かしにくさを特徴とし、日本人では约800万人が症状を有しているとされている。

论文情报

掲載誌:The Bone & Joint Journal
タイトル:Pre-and postoperative Coronal Plane Alignment of the Knee (CPAK) Classification and its Impact on Clinical Outcomes in Total Knee Arthroplasty
著者名:Toshiki Konishi, Satoshi Hamai, Hidetoshi Tsushima, Shinya Kawahara, Yukio Akasaki, Satoshi Yamate, Shuhei Ayukawa, Yasuharu Nakashima
顿翱滨:

罢碍础前后のレントゲン画像で、术前は翱脚、术后は真っ直ぐに変化している。本例では罢碍础への违和感があった。

罢碍础前后のレントゲン画像で、术前は翱脚、术后も翱脚を维持している。本例では罢碍础への违和感がなく、机能も良好であった。

罢碍础前后のレントゲン画像で、术后に関节面が外方に倾いている。本例では罢碍础への违和感があり、机能スコアも低かった。

お问い合わせ先

大学病院整形外科学教室 小西 俊己 医员