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Research Results 研究成果

世界初!ダイズ油脂に含まれるフラン酸合成に関与する遗伝?を発?

光による不快臭の発?と油脂の酸化が少ないダイズ品种の开発に期待 2023.12.07
研究成果Environment & Sustainability

ポイント

  • ダイズ油脂中のフラン酸は光照射によって分解され、明所臭と呼ばれる不快臭を発?する
  • フラン酸が减少したダイズ突然変异体を?出し、フラン酸の合成に関わる遗伝?を解明した
  • 遗伝的にフラン酸を合成せず、不快臭の発?が少ないダイズ品种の开発が可能となる

概要

 従来のダイズ油脂に光が当たると、油脂中に含まれるフラン酸が分解し、3-メチル-2,4-ノナンジオン(3-惭狈顿)が?成され、明所臭と呼ばれる枯れ草様の不快臭が発?することが问题となっており、これを解决するための新たな技术开発が待たれていました。
 そこで、九州?学?学院农学研究院の?井豊昭教授と佐贺?学农学部の渡边启史准教授、闯-オイルミルズらの研究グループは、油脂中にフラン酸をほとんど含まないダイズ突然変异体を?出し、これを?いて、油脂中のフラン酸合成に関わる遗伝?を特定することに世界で初めて成功しました。
 本研究で得られたフラン酸含量を减少させる突然変异遗伝?は明所臭の発?が少ないダイズの开発に利?でき、油粮作物としての価値を?めたダイズ新品种の育成が可能となります。その结果、フラン酸含量の低いダイズ油脂は、油脂のみならずマヨネーズやドレッシングといったダイズ油脂を使?する製品の品质改善にも役?つことが期待されます。
 また、?井教授らのグループでは、以前に油脂中のオレイン酸含量を?めたダイズ品种の育成にも成功しており、本研究の成果とこれを组み合わせることで、?オレイン酸かつフラン酸をほとんど含まない油脂を?产するダイズ新品种の育成が可能となり、ダイズ油脂で课题とされていた酸化安定性の増强や油脂の劣化に伴う不快臭の発?の軽减が期待されています。
 本研究成果は、2023年11?29?14時(?本時間)に、英国の科学雑誌「The Plant Journal」誌でオンライン公開されました。

図1. ダイズ油脂における明所臭発?のメカニズム 図

论文情报

掲載誌:The Plant Journal
タイトル:
著者名:Satoshi Watanabe, Ayako Omagari, Risa Yamada, Akane Matsumoto, Yuta Kimura,Naruto Makita, Erina Hiyama, Yuki Okamoto, Ryo Okabe, Takashi Sano, Toshiro Sato, Mototaka Suzuki, Sanshiro Saito, Toyoaki Anai
D O I :10.1111/tpj.16560

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