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Research 研究?产学官民连携

世界に一つずつの才能を世の中に -だんだんボックスプロジェクト-

芸術工学研究院 研究紹介

世界に一つずつの才能を世の中に -だんだんボックスプロジェクト-

大学院芸术工学研究院 环境デザイン部门 准教授 鵜饲 哲矢

こんな素晴らしい絵を见たことありますか?
こんな活き活きとした絵が描けますか?
こんな自由な発想ができますか?

「だんだんボックス」の段ボール

「だんだんボックス」は、世の中でいわゆる「障がいがある人」と呼ばれている人たちの絵をデザイン化し、行政や公司などに使っていただいて、彼らの才能を世の中に活かしていただこうというプロジェクトです。

最初は、私の小さな研究室の片隅で生まれました。彼らの絵を初めて见たところ、心が揺り动かされました。こんな絵があるなんて、と思いました。引越の段ボール箱が积み上げられた杀风景な部屋で、彼らの何にもとらわれない自由な絵は、无垢で、まぶしいほど色彩が辉いていました。心が洗われるような絵でした。

それで、この段ボール箱に彼らの絵を印刷して、世界中の人に届けられたらと考えました。
「だんだんボックス」の、「だんだん」は段ボールと、西日本の方言でありがとうの意味の「だんだん」から来ています。


デザインというのは、见えないものを见えるようにすることです。
彼らは、何かができないのではなく、素晴らしい絵を描けるのです。そして、社会に勇気を与えてくれる絵の才能を持っています。
それをどう社会や経済の中に定着させてゆくかという仕组み自体もデザインになります。

最初は、段ボールから始まりましたが、次第に银行の封筒や、公司のカレンダー、そして、福冈市の博多港では外国からのお客さまを迎え入れるコンテナアートにもなりました。福冈市内ではバスにラッピングされて走っています。

博多港 おもてなしコンテナ

デザインというのは、価値観を変えることです。
これまで社会の中で、かわいそうな人という目で见られていた彼らが才能を発挥しはじめると、アーティストとして认められるようになります。社会の価値観が変わってゆきます。障がいがあるない、强い弱いという区别自体が意味を持ちません。すべてに価値があることがわかってきます。

「だんだんボックス」は、2011年にグッドデザイン赏を受赏しました。彼らの絵と才能は、そんな赏が顶けるほど卓越していることを世间に証明しました。


デザインというのは、人を幸せにすることです。
「この子を产んで良かったとはじめて思いました。」
「だんだんボックス」で採用された50歳过ぎの作者が嬉しさのあまり号泣している傍らで、80歳过ぎの亲御さんのこのあまりにも正直な言叶に思わず涙が出ました。
その后、その方の人生は大きく変わり、絵を描くことを仕事として、いくつもの仕事を頼まれるようになりました。障がいではなく、生きがいに変わったのです。
これまで谁からも评価されてこなかった人が、世の中に必要な人と认められたのです。


九州大学芸术工学部では、学生たちも自主的に「だんだんラボ」という活动をしています。彼らは障がいのあるアーティストを呼んで、地域の子供たちと一绪に絵を描こうというワークショップをします。

杀风景な白い空间が、みるみるうちに色の世界に染まっていきます。
そこでは、谁もが平等に絵を描くことに梦中になっています。
障がいがあるないなんてことは谁も思いません。
大きなキャンバスには、何かにとらわれない自由な心が広がっていきます。

九大 学生ワークショップ 「だんだんラボ」 开始前

九大 学生ワークショップ 「だんだんラボ」の様子

そんな、こどもたちのような纯粋な気持ち、彼らのような何にもとらわれない気持ちを、
私たちは最近忘れてしまっていませんか?

「だんだんボックス」の活动は、障がい者を芸术表现によって社会参加を生み出す実践的な试みであり、「アートと福祉、地域活性化、経済活动」を结びつけるものです。社会におけるデザインの意味、障がい者の持つ才能を评価する仕组みづくりです。
现在は、彼らの作り出す作品の価値が评価され、行政、公司、医疗等にも採用されています。

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?【连络先】
九州大学大学院 芸术工学研究院
环境デザイン部门 准教授