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无料公开されたプログラム
九州大学大学院、九州大学大学院人間環境学府博士後期課程 小林百雲子研究員(日本学術振興会特別研究員)らの研究グループは、職場パワーハラスメント(パワハラ)を戦略的に抑止することによるワーク?エンゲイジメント(仕事に対する活力?熱意?没頭などのポジティブで充実した状態)の向上効果の実証を進め、本研究の一環で制作した「パワハラを防ぎ、部下の活力を引き出すリーダー术―部下との関係を改善し、いきいきした职场をつくるための、组织开発プログラム―」を奥别产サイト上に无料公开しました。
パワハラによる就労者への心身の健康被害や职场への悪影响は社会的な问题になっています。その背景に、パワハラの防止?解决に积极的でない公司はパワハラによる职场の生产性低下などへの认识が低く、対策を行うことの意义やメリットが十分に浸透していないことが考えられます。
そこで、山口教授、小林研究员らは従来のパワハラ研究で见落とされてきたパワハラを防止することによるポジティブな侧面に着目し、介入プログラムの多面的効果の実証に踏み込んだ研究を行っています。本研究はパワハラ研究やワーク?エンゲイジメント研究の理论的进展への贡献が期待されます。
プログラムについて
上司から部下への共感的な姿势や适切なコミュニケーション法を身につけるための短期プログラムです。
大きく以下の3つから构成されています。
期待される効果
上司からの适切なコミュニケーションやサポートはパワハラを防止するだけではなく、职场の资源となり、メンバーのワーク?エンゲイジメントを高めることが期待できます。
このプログラムに参加することで、次の3点の効果が期待されます。
研究者(小林研究员)からひとこと
组织のリーダーの力はパワハラに用いられるためのものではなく、メンバーや职场を活気づけるための大切な资源です。本プログラムは公司や就労者への负担が少なく、実践的な事例やワークを复数取り入れております。多方面から注目を集めており、実施した多くの公司から肯定的な评価を顶いています。
职场の产业保健活动や、管理职の方々の自己研钻に広くご活用顶けることを愿っています。
背景
近年、パワハラによる被害者への心身への健康被害、职场环境の悪化、公司の生产性や経営等への悪影响が问题になっています。改正労働施策総合推进法では、パワハラを「职场で行われる、①优越的な関係を背景とした言动、②业务上必要かつ相当な范囲を超えたもの、③労働者の就业环境が害されるもの(心身への苦痛、就业环境が不快、能力発挥に悪影响を及ぼす)の3要素を全て満たすもの」と定义し、大公司では2020年、中小公司では2022年に事业主へのパワハラ対策が义务化されましたが、この10年、パワハラを体験した人の割合に改善はありません。「职场いじめ?嫌がらせ」は民事上の个别労働纷争相谈で10年连続主要因であり、精神障害の労灾支给决定件数の出来事として最も多い现状にあります。日本の产业卫生分野の研究では长时间労働や过労死といった问题に长く関心が持たれてきたため、诸外国に比べていじめやパワハラなどの职场の対人関係に焦点を当てた研究が进んでいません。パワハラは复雑な现状であり、予防介入には复合的なアプローチが求められることや、集団単位への介入研究実施の困难さを背景に、パワハラを防ぐための介入効果を実証した研究は极めて少なく、日本では実践报告に限られています。
パワハラを抑止することは、就労者の心身の健康や职场环境の改善につながるため、パワハラの防止や抑止の重要性は言うまでもありません。では、パワハラを防止することによる効果はそれだけにとどまるのでしょうか。私たちはパワハラを戦略的になくすことによるワーク?エンゲイジメント促进効果に着目しました。ワーク?エンゲイジメントは、仕事に対するポジティブで充実した感情と认知であり、仕事への热意や没头、仕事から活力を得た状态を表す概念です。ワーク?エンゲイジメントは心身の健康、パフォーマンス、低い离职意志などを导き、组织の生产性向上にも寄与します。
パワハラ防止を、被害者の健康被害を防ぐという意味でメンタルヘルス対策に位置付けた场合、公司にとってはコストと捉えられやすいことが考えられます。パワハラ防止に向けた取り组みに消极的な公司は积极的な公司に比べて、パワハラが职场や公司に与える影响として「职场の生产性が低下する」などへの认识が特に低く、対策を行うことへのメリットが十分に理解されていないことが推察されます。パワハラの防止とワーク?エンゲイジメントの向上の双方に働きかける効果的なプログラムを开発し、パワハラの抑止が就労者や职场への悪影响を取り除くのみならず、ワーク?エンゲイジメント向上というポジティブな効果をもたらすことを明らかにすれば、対策に消极的な公司への后押しにつながることが考えられ、両概念の理论的な発展と実践的な问题解决につながることが期待されます。
パワハラを防止し、ワーク?エンゲイジメントの向上を导く効果的なアプローチ
様々な先行研究の知见から、パワハラ防止に求められる项目として以下が考えられます。
上司の支援や適切な関わりなどの職場から得らえる資源が豊富な職場ほど、ワーク?エンゲイジメントが高いことが明らかにされており、部下に対する上司の尊重?共感的な態度やコミュニケーションを促進するような組織開発的を目的とした介入が、パワハラの防止とワーク?エンゲイジメントの向上を導くための共通したアプローチであると考えられます。併せて、パワハラ対策に積極的でない企業を考えた時に、介入のために多くの時間や人員を要さない、効果的な短期のプログラムを開発することも重要です。以上のことから、私たちは研究の一環として、アンガーマネジメント(怒り感情に気がつき、コントロールする手法)?アサーション(自分の考えや気持ちを誠実に伝えると共に、相手の考えや立場を尊重した自己表現の手法)?积极的倾聴(聴き手が相手の話に判断や評価を加えず、共感的にありのままを聴く態度)?リラクセーション?マインドフルネス(意図的に今この瞬間の状態や感情に注意を向ける訓練)を組み合わせた、1日4時間程度の管理職を対象とした、短期プログラムを開発しました。
人間環境学研究院 教授 山口裕幸
电话:092-802- 5168
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