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ここ数年、沖縄の本部半島先端にある備瀬というシマ(ムラ)をめぐって、三十余年のフィールドワークの成果が立て続けに刊行された(『都市で故郷を編む―沖縄?シマからの移動と回帰』,2023年,東京大学出版会;『根の场所をまもる―沖縄?備瀬ムラの神人たちと伝統行事の継承』,2020年,新曜社)。この対をなす著作で著者は、備瀬を基点として1920年代から現在までの約100年間を駆け抜ける。日本各地の紡績工場へ働きに出たシマの女性たちの体験をなぞり、労働と稼ぎの場を求めて国の外へと渡った人たちの跡を追う。大阪ではメッキ工場の経験を共にしてきた同郷人たちを訪ねて「独立自営」の模索を知り、那覇では支え合い?競い合いつつ生活を共にした女性たちの衣料品市場を歩く。さらに、都市で老年期を迎えた同郷人が語り合い、故郷での子どもの頃の暮らしに思いをはせる場に身を置く。そして、大きく変容する故郷?備瀬において手入れされ続ける共用地(コモンズ)、神々とつながる根の场所での伝統行事の継承の場面に立ち会う。こうして著者は、実際にはもう見ることのできなくなった風景やかつての出来事を見ようとして、ご縁のできた一人ひとりを訪ね歩き、その人生に寄り添い、語りに耳を傾け続けてきた。この度、編まれたふたつの織物は、近代化の過程そのものを辿り、社会によって移動と稼ぎの可能性に方向付けられた人びとが、共同体を何度も編みなおしながら生きる様を描き出す。それは、社会心理学における「フィールドワークの知」の大きな稔りになった。
本企画では、着者である石井宏典氏と共にこれら2册の本を囲む场を设けたい。
そしてその場での語り合いを通じ、近現代という歴史的限界のもとで生きている私たちの场所を確かめる試みをしてみたい。
皆様の御参加お待ちしております。
主催:人间环境学府多分野连携プログラム「都市の生态学」?九州大学法政学会
共催:九州大学アジア?オセアニア研究教育机构
九州大学社会连携推進室 科学コミュニケーション推進グループ
后援:九州大学法文学部创立100周年记念事业準备委员会
人社系学际融合プログラム「『移动』を前提とする都市の生活环境」
九州大学企画部社会共創課(社会连携推進室)
协力:东京大学出版会
対象 | 一般向け、在学生?教职员向け、その他 |
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开催日时 | 2023.09.22 (金) 14:30 ~ 2023.09.22 (金) 17:30 |
開催场所 | 伊都キャンパス、キャンパス外 |
会场名 | 九州大学附属中央図书馆4階スカイきゅうとコモンズおよびオンライン開催(Zoom) |
会场の住所 | |
定员 | なし ※ 対面の定员は50名 |
参加费 | 无料 |
イベント详细 | ? 寄り合う人: 石井宏典(茨城大学人文社会科学部,社会心理学) 1965年茨城県土浦市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、茨城大学人文社会科学部教授。著書に『根の场所をまもるー沖縄?備瀬ムラの神人たちと伝統行事の継承』新曜社2020年)、『都市で故郷を編む―沖縄?シマからの移動と回帰』東京大学出版会2023年ほか。一連の建久の基点となった論文「職業的社会化家庭における「故郷」の機能ー生活史法による沖縄本島ー周ら出身者の事例研究」(1993年)にて第1回日本社会心理学会賞。 中岛琢磨(九州大学大学院法学研究院,日本政治外交史) 南 博文(筑紫女学园大学,环境心理学) ? 同 行: 后藤健介(东京大学出版会) 木下寛子(九州大学人社系协働研究?教育コモンズ) |
申込方法 |
事前申し込みの必要あり 摆奥别产サイト闭 ※以下URLからお申し込みください。ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催场所のURLをお送りいたします。 |
申込受付期间 |
2023.08.22 (火) - 2023.09.20 (水) |
お问合せ先 |
担当:九州大学人社系协働研究?教育コモンズ |
ホームページ | |
公开期间 | 2023.08.22 (火) - |
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