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Research Results 研究成果

原発性サルコペニアと末期肾不全に関连する筋萎缩の比较解析

~マルチオミクス解析による新たな知见~
九州大学病院
瀬戸山 大树 助教
2025.04.14
研究成果Life & Health

ポイント

  • 原発性サルコペニアと末期肾不全(贰厂搁顿)に関连する筋萎缩は异なるメカニズムを持つことが明らかになり、疾患特异的な治疗法の开発が期待されます
  • メタボロミクスとプロテオミクスの统合解析により、尿素回路やカテコールアミンなどの代谢物、神経栄养因子受容体(颁狈罢贵搁)などのタンパク质が疾患ごとに异なる役割を果たしていることが判明しました
  • 本研究で特定されたバイオマーカーを活用することで、筋萎缩の进行度をより正确に评価し、患者ごとに最适な栄养疗法や运动介入を设计することが可能となり、个别の病态やリスク因子に応じた精密な医疗への転换が期待されます

概要

加齢に伴う「原発性サルコペニア」と「末期肾不全に関连する筋萎缩」は、それぞれ异なる病态でありながら、どちらも骨格筋量と筋力の低下を引き起こします。本研究では、これらの筋萎缩に関わる分子レベルの违いを明らかにするため、メタボロミクス(代谢物解析)およびプロテオミクス(タンパク质解析)を统合したマルチオミクス解析を実施しました。特定された代谢物やタンパク质は、新たなバイオマーカーとして活用できる可能性があり、早期诊断や进行予测の精度向上が期待されます。また、个々の患者の代谢特性に基づいた栄养介入や薬物治疗が可能になれば、より効果的な筋萎缩の予防および治疗戦略の构筑に贡献することが期待されます。

本研究は、九州大学病院検査部の瀬戸山大樹助教、韓国国立忠南大学のYi Hyon-Seung教授、ソウル大学のDohyun Han博士およびKwon Obin博士の共同研究成果です。国際的な研究チームによる多面的なアプローチを通じて、異なる疾患群における筋萎縮のメカニズムを解明し、今後の治療法開発の基盤を築くことを目指しました。

本研究成果は、Journal of Cachexia Sarcopenia and Muscle誌に2025年4月10日(木)に掲載されました。

论文情报

掲載誌:Journal of Cachexia Sarcopenia and Muscle
タイトル:Comparative analysis of primary sarcopenia and end-stage renal disease-related muscle wasting using multi-omics approaches
著者名:Daiki Setoyama, Dohyun Han, Jingwen Tian, Ho Yeop Lee, Hyun Suk Shin, Ha Thi Nga, Thi Linh Nguyen, Ji Sun Moon, Hyo Ju Jang, Evonne Kim, Seong-Kyu Choe, Sang Hyeon Ju, Dae Eun Choi, Obin Kwon, Hyon-Seung Yi. Journal of Cachexia, Sarcopenia, and Muscle
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